【漫画】『波打ち際のラストソング』を読む
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。
今回は、胸が締め付けられるヒューマンドラマ漫画3作品をお届けする。最古参ファンの死を知ったアイドルのリアル、死刑囚が最後に望んだホールケーキの謎、自立を迫られる40歳女性の葛藤など、読後に深く考えさせられる作品たちをご紹介。
■解散間際、最古参ファンの死を知ったアイドル2人… ドラマチックでは“ない”結末に「リアル」
最初に紹介するのは、ナカマチさんの作品『波打ち際のラストソング』。解散を決めた2人組アイドルが、ファンからの報せをきっかけに旅を決意。その結末と彼女たちの選択に、SNSでは多くの反響が寄せられた。
【あらすじ】
アイドルユニット「リリカル・サマー」のエリカとナツミ。結成10年と長期に渡って人気を博してきた2人だが、アラサーに差し掛かってくる年齢や人気の低迷を受けて内々で解散が決まっていた。
しかしライブ後のチェキ会で、イベントには必ず足を運んでいた古参ファン「たま子」が半年前に亡くなっていたことを知る。
結成直後から2人を応援し続け、名実ともに最古参のファンだったたま子。彼の訃報を知らせてくれたファンによると、彼はリリカル・サマーのライブがあった翌日、心臓発作によってホテルで亡くなっていたという。
少なからぬ責任を感じた2人は、解散前にたま子の実家で線香をあげようと決めた。
エリカの謎スキルによって、たま子の死を知らせてくれたファンの身元を特定した2人。それからは芋づる式にさまざまな伝手を頼り、たま子の実家を突き止めることに成功する。
元々あまりウマが合わず、プライベートではさほど交流のなかったエリカとナツミ。それでもたま子の実家があるという北海道へ行く道のなかで、自分たちのこれまでの活動や、自分たちを応援してくれたファンへの気持ちを振り返っていく――。
■「ホールケーキを食べたい」死刑囚の不思議な願い…最後の晩餐に込められた想いに「切ない」
2作品目は、かもみらさんの漫画『今日死ぬ彼とケーキを食べる話』を紹介する。同作がSNSに投稿されると、12万件を超える「いいね」が寄せられた。
【あらすじ】
実兄とその妻を刺殺し、家を燃やした罪で死刑囚となったパウル・フォン・ラングナー。
死刑当日、本人が希望する食事が与えられるシステム"最後の晩餐"で何が食べたいかを尋ねにきた看守に、パウルは死んだ兄の姿を重ねていた。
最後の晩餐として看守に「あんたとホールケーキを食べたい」と伝えたパウルは、用意されたケーキにろうそくを立て、看守に火を吹き消させた。
ケーキを半分に分け、幸せそうに食べるパウルはこれから死に行くとは思えないほど普通で、殺人鬼にはとても見えなかった。
他愛もない会話をして過ごす中、「死ぬのが怖くないのか」と尋ねる看守に「『生きる』ことの方が怖い」と答えるパウル。
ついに約束の時間が訪れると、パウルは「またね」と笑顔を見せて死刑台へと向かっていった。
最後の晩餐にパウルがホールケーキを選んだ理由とは。そして、「またね」の意味とは――。
■40歳、実家暮らしの"子供部屋おばさん"…急きょ自立を迫られる姿に「頑張れ、泣くな」
3作品目は、木村イマさんが描く『よそとせ自立』をピックアップ。SNSでは1.8万件を超える「いいね」と共に多くの反響が寄せられた作品だ。
【あらすじ】
主人公の名前は涼風まのん。16歳で鮮烈なデビューを果たした天才漫画家だが、現在は実家暮らしの40歳。青春のすべてを漫画に捧げた結果、現実世界から遠ざかる生活になっていた。
これまでご飯や洗濯などの身の回りのことは、育ての親でもあった祖母がすべて世話をしてくれていた。しかし、祖母が病気で亡くなり、まのんは否応なく自立を迫られることに。
一念発起して東京で一人暮らしを始めたまのん。漫画家として十分な収入はあったため、生活環境はすぐに整ったが、現実とのギャップを痛感することになる。
伸びっぱなしの髪や白髪を気にして訪れた美容室では、鏡に映る自分の姿に驚愕。しかし、優しい男性スタッフの接客にときめき、恋愛経験0のまのんは勝手に“恋の予感”を感じる。
その直後、スタッフから驚きの質問をされ、まのんはさらなる現実を突きつけられる――。
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