【写真】「好き好き大好き―!」と、ハートポーズをするキム・ヒョヌク
韓国ドラマの名作や話題作を数多く放送中のBS10で、9月23日(水)より「女王の家」が、無料初放送される(毎週月曜~金曜、昼5:00-6:00)。9月4日には放送に先がけて、東京・駐日韓国文化院 ハンマダンホールにて作品の世界観をいち早く体感できるイベント「韓国ドラマ『女王の家』無料初放送記念!スペシャル上映&トークイベント」が開催された。
■韓国で大ヒットの愛憎&復讐ドラマ
本作は2025年に韓国で放送された“イルイルドラマ”(※毎日放送されるドラマ)。なかでも“マクチャン系”と呼ばれるドロドロの愛憎&復讐モノで、韓国での最高視聴率11.9%を記録したヒット作でもある。
誰もが羨む幸せな人生を送っていた主人公が夫や親友に裏切られ、財産や地位、家族…すべてを失った絶望の中で立ち上がり、愛と復讐を通して“家族”と“人生の価値”を問い直していく物語だ。
■キム・ヒョヌク、きれいな日本語であいさつ
イベントは“BS10韓国ドラマナビゲーター”のまじゅがMCを務め、本作でウンジョン(T-ARA)が演じた主人公・ジェイン役の弟・スンウ役を演じたキム・ヒョヌクも登場。ドラマの裏話やキム・ヒョヌク自身についてのトーク、そして彼からのプレゼントを懸けた“じゃんけん大会”も行われた。
第10話までのダイジェストを大スクリーンで鑑賞後、ステージにキム・ヒョヌクが登場。グレーのスーツに身を包んだ181cmの彼がステージに現れると、客席は大きな拍手で出迎えた。「皆さん、こんにちは。ドラマ『女王の家』で、カン・スンウ役を演じました、俳優のキム・ヒョヌクです」と、きれいな発音の日本語であいさつするキム・ヒョヌク。ところがまじゅに「さっき練習してたのが聞こえてました」とあいさつの練習をしていたことを暴露されると、「もっと、勉強します」とはにかみながらお辞儀する謙虚さを見せた。
日本にはプライベートで30回ほど来ているそうだが、プロモーションで訪れるのは今回が初めて。このイベントの前日に来日したキム・ヒョヌクはお台場へ行き、ローラーコースターに乗ったり、クレーンゲームやカプセルトイを楽しんだことをうれしそうに語っていた。
■スンウと似ているところは「好きな人や身近な人には、すごく正直になれるところ」
トークコーナーでは、本作で演じた“カン・スンウ”について尋ねられ、「スンウは財閥4世で、一見、お気楽で幸せな人生を送っているように見えますが、内面には多くの傷を抱えていて、それを耐え忍んでるんです。そんな状態から成長していくキャラクターです」と説明。
「かなり難しい役だったのでは?」とのまじゅの言葉に、「簡単な役ではなかったし、話数もとても長かったので、険しい道のりになるんじゃ…と思ってたんですが、周りの先輩たちに助けられながら無事に終えることができました」と、撮影を振り返った。
キム・ヒョヌクは“イルイルドラマ”への出演が初めてで、撮影期間の長さや作品のボリューム、出番の多さに「しっかりこなすことができるかな…」と心配があったとクランクイン前の気持ちを告白。しかし「こんなに長く作品に取り組める機会が、次にいつあるだろう?」と考え、“スンウの人生をしっかり生きられたら、俳優として成長できる”という思いから出演を決めたことを明かした。
また、スンウは頂点からどん底に突き落とされて、またそこから這い上がってこようとする戦いが描かれるキャラクターでもある。そのため“1つの役でいろいろな人生を経験できるのではないか”と思ったことも、出演の決め手になったそうだ。
スンウと自身が一番似ているところを尋ねられると、「好きな人や身近な人たちには、すごく正直になれるところ」と答えたキム・ヒョヌク。客席に向かって「今日、こうして皆さんと一緒に過ごしているので、もっと親しくなって、フザケたりもできるんじゃないかな、って思ってます」と笑顔で語りかけた。
そして、「好き好き大好きー!」と日本語で連呼。このフレーズが気に入ったのか、イベント中に何度も飛び出していたのが印象的だった。
逆に「スンウとは違うところ」としては、「僕よりはるかに感情を隠せるところ。僕は、好きな人が前に居ると、全部顔に出ちゃうんですよ。感情をあんまり抑えることができないんです…」と、素直な一面を明かしたのだった。
■「撮影が終わった時は、家族と別れるような感覚に」
続いてのトークテーマは、作品全体について。「女王の家」の魅力を、キム・ヒョヌクは「こっちの家ではこういう戦いをしていて、あっちの家ではまた別の戦いがあって…と、いろんな状況が繰り広げられるんです。序盤はものすごく明確に見えていたことも、時間が経つにつれてどんどん変わっていって、ありえない方向に展開したりするんですよ。だから皆さんは、その人物が正しいか正しくないか、というよりも、どんな選択をしていくのか、そして人々の関係性に注目して見ると、楽しんでいただけるんじゃないかな、と思います」と語った。
また長期間にわたる撮影のおかげで、共演者とは家族のように固い絆ができたそう。撮影が終わった時には「作品を終えた」というより、家族と別れるような胸が詰まる感覚を味わったとこぼしていた。ただそれもそのはず、撮影は週に6日、1日15時間。改めて振り返ったキム・ヒョヌクは、「監督、ひどい…」と冗談めかして笑っていた。
食事のシーンではバトルが起きることもあって“食べている場合じゃない”ものの、カットがかかると、さっきまでモメていた俳優たちが談笑しながらそのままその食事を食べ進める…なんていうことも。出てくる食事が本当においしいため、つい食べ過ぎてしまったエピソードも告白。監督から「もうそれぐらいにしろ」と言われてしまった、というエピソードも話してくれた。
■菅田将暉、坂口健太郎と共演してみたい
続いては、プライベートについての話題に。子どもの頃の彼は両親がとても厳しく、ひたすら「勉強しろ」と言われてたのだとか。そんな教育方針と目指す方向が異なっていたキム・ヒョヌクは、両親に隠れて演技の勉強をするように。もちろんバレてしまい、両親は激怒。俳優になることを猛反対されたそうだ。
それでも現在、俳優として着実に歩みを進めるに至ったキム・ヒョヌク。今後は「言葉を交わさなくても、まなざしで様々な表現ができる役」を演じてみたいそうで、中でもメロドラマに出てみたいと語る。そして予行演習とばかりに客席を熱い視線で見渡して、ファンをキュンキュンさせるひと幕も。
共演してみたい日本の俳優として名前を挙げたのが、菅田将暉と坂口健太郎。両名のファンなのか「好き好き大好きー!」がここでも飛び出し、会場の笑いを誘った。
■「Q&Aコーナー」でキュートな勘違い
来場した観客が事前に書いた質問の付せんを選んで答える「Q&Aコーナー」では、「『女王の家』で、自分が一番カッコいいと思うシーンは?」をチョイス。ただキム・ヒョヌクは質問を「自分をカッコいいと思ってる?」と勘違い。「カッコいい…ダイジョブですか?アリガトゴザイマス」と満面の笑みで質問者にお礼を述べたが、“シーン”のことだと知って「あぁ…あぁ…」と恥ずかしがる姿がとてもキュートだった。
「日本で行ってみたい所は?」には「本当にいいサウナに行ってみたい」と答え、会場から笑い声が起きた。また「韓国料理のオススメは?」に対しては「プルコギとチョングッチャン(韓国の納豆のようなもので作った味噌)で作った鍋」とのことだ。
最後は、キム・ヒョヌクと観客全員で行う“ジャンケン大会”。勝ち残った10人のうち上位5人には彼のチェキ、残りの5人には“BS10PR大使”となっているポチャッコのぬいぐるみが直接手渡された。
■「次に会う時は『ハジメマシテ』ではなく『お久しぶりですね』」
あっという間に終了時間がやってくると、キム・ヒョヌクは「今日は雨も降ってますし、少し肌寒いですが、そんな中、来てくださって本当にありがとうございました。次に皆さんにお会いした時は『ハジメマシテ』ではなく『お久しぶりデスネ。お元気デシタカ?』とごあいさつできたらうれしいです。その日まで、僕は撮影を頑張って、素敵な作品でごあいさつできる日を待ちたいと思います。ありがとうございました」と丁寧な言葉をファンに贈った。
そして、日本語で「BS10で『女王の家』見てねー!」としっかり番組のPRをして、イベントを締めくくった。
◆取材・文=鳥居美保
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