【写真】齋藤璃佑“塩野”に手錠をかける渡部秀“多古井”渡部秀と齋藤璃佑がW主演を務めるドラマ「キスは捜査のあとで」(毎週日曜深夜0:10-0:40、ABCテレビ※関西ローカル/TVer・ABEMAで見逃し配信、FODで独占見放題配信)。本作は、とある田舎町にある山ノ道警察署を舞台に、地域住民から慕われる人情派刑事・多古井平助(渡部)と、多古井に長年思いを寄せてきた年下のエリート警察官・塩野秀(齋藤)の恋模様を描くラブコメディー。
9月13日に放送された第8話では、塩野と親しげな謎の男・伊達ジョージ(渋江譲二)の登場に多古井が嫉妬。塩野を巡って思わぬ“男同士の勝負”を繰り広げるなど、付き合い始めた2人の関係にも新たな動きが訪れた。
WEBザテレビジョンでは、W主演を務める渡部と齋藤にインタビュー。役柄への思いや互いの印象、撮影を重ねる中で築かれた2人の関係、恋愛観などを聞いた。
■渡部秀「すごくピュアなラブストーリーだなと思った」
――最初に今作のお話を聞いたときの感想を教えてください。
渡部:BLドラマというジャンル自体は初めてではなかったのですが、こうしてW主演でがっつりやるのは初めてだったので、原作を読んで「この派手な描写をどういうふうにドラマで描くんだろう」という楽しみの方が強かったです。
実際に脚本を読んでみると、すごくピュアなラブストーリーだなと思って。そこは撮影前からとても楽しみでした。
齋藤:僕はW主演という形ですが、主演自体が初めてだったので、率直にうれしかったです。
今、BLドラマの熱がすごいじゃないですか。僕の役者人生の中で、いつかBLドラマに出演したいなと思っていたので、今回こういうお話をいただけてうれしかったですし、お相手が秀くんだと聞いて楽しみだなと思いました。
もちろんプレッシャーもすごくありましたけど、実際に現場に行ってお芝居をしてみたらすごく楽しくて。毎日楽しく演じることができました。
――特に新鮮に感じた部分は?
渡部:“刑事×BL”って、あまり見たことのないジャンルだと思うんです。しかも年上刑事とエリート後輩という、ありそうでなかった組み合わせなんじゃないかなと台本を読んでいてもすごく新鮮に感じました。
齋藤:僕はそもそもラブコメディーに出たことがなかったので、全部が新鮮でした。逆に、お相手が秀くんだったからこそ気楽にできる部分もあるったのかなと思います。警察官役は3回目なので、その部分はなんとなく分かっているんですけど。
――多古井と塩野を演じるにあたり、お二人で事前に相談したことはありましたか?
渡部:「ここはこうしよう」と2人で決めることは特になくて、現場で各々が持ち寄ったものを新鮮に感じることのほうが多かったですね。
監督からは、多古井について「自由にやってほしい」と言っていただきました。感情があふれるところや、多少オーバーな表現も、ドラマだからこそできる表現だと思いますし、原作のコミカルな部分も含めて、思い切って表現してほしいと。なので、2人で相談するというよりは、それぞれが現場で作っていく感覚でした。
■齋藤璃佑、渡部秀は「本当にそのまま多古井らしい」
――多古井には、人を惹きつける包容力がありますよね。
渡部:実際の年齢というのは大きいと思います。僕も30代になって、役柄の38歳とそこまで離れていないですし、20代の頃と比べれば、自然と余裕みたいなものも出てきたのかなと思います。別に普段から人たらしなわけではないですけど(笑)、そういう部分が役にも出ていたらいいなと思いながら演じています。
――普段の渡部さんから多古井のような余裕は感じていますか?
齋藤:それで言うと、本当に秀くん自体が人たらしな可能性があります(笑)。
渡部:そう?(笑)
齋藤:本当に気さくで、周りのスタッフさんにも優しく接していて。その感じがそのまま多古井らしいなと感じます。
――一方、塩野は多古井への思いがかなり強いですよね。
齋藤:塩野は、もはや怖さすらあるというか(笑)。
渡部:狂気的ではあるよね(笑)。
齋藤:そう、狂気的ではある。多古井に対する愛が重すぎるあまり、「おいおい、そこまでやるんか塩野」と思いながら演じています。でも、そういう不器用な愛情表現は、裏を返せばかわいらしいのかなとも思います。
――お互いの役の「これは好きになっちゃうな」と思う魅力は?
渡部:塩野は、愛情表現が下手なだけで、思いをストレートに伝えますよね。それって相手からしたらうれしい人も多いんじゃないかな。
多古井にはない真っすぐさだと思います。多古井は大人だからこそ、自分の年齢を考えて恋を諦めたり、あまり思いを表現してこなかった人だと思うので。塩野の素直さはすごいし、うらやましいなと思います。
齋藤:僕から見た多古井は、本当に「ここがいいな」というところばかりですね。嫌いな人はいないんだろうなと思うキャラクターなので、僕もそうありたいと思っています。憧れというか、目指す理想像は多古井みたいなキャラクターなのかなと思います。

■13歳差の2人、距離が縮まったきっかけは「秀くんの優しさ」
――今回が初共演ですが、お互いの第一印象から変わったところはありますか?
渡部:最初はおそらく緊張していたと思うんですよ。年齢的にも業界歴的にも僕の方が先輩なので、「緊張しているかな」という心配はありました。
でも撮影が進むにつれて、いい意味で気さくに話しかけてくれるようになって。それがこの作品にもプラスに働いていると思いますし、最初の本読みのときと比べると、僕はすごくありがたかったですね。
齋藤:最初はもちろん緊張しました。“小生意気感”を出していける人なのか、いけない人なのかをちゃんと見極めないといけないので(笑)。
渡部:いけるタイプなんです(笑)。
齋藤:よかったです(笑)。塩野はちょっと毒舌なところもあるので、本当に怖い人が相手だと、アドリブでどこまで言っていいんだろうとなってしまうと思うんです。
でも秀くんの優しさがあるから、そこも出せる。実年齢も13歳離れていて先輩なので、どう接すればいいのか探っていましたけど、最初から気さくに接してくれたので、徐々にほぐれていきました。
――お二人は秋田県出身という共通点もありますね。
渡部:現場ではそこまで意識していなくて、取材を受けているときに「あ、そういえば同郷で、共通点もいっぱいあったな」と思い出すぐらいなんです。でも、根の部分はちょっと似ていると思います。
秋田弁で「しょし」「しょしい」って言うんですけど、恥ずかしがりというか、ちょっと奥手で静かというか。仕事では明るく接するように努めますけど、それも“努め”なんですよ。
璃佑くんにも同じ匂いを感じるというか。お互い、プライベートに深入りしないんですよね。
齋藤:そうですね。秋田の話になると盛り上がることはありますけど、あまり踏み込みすぎないですね。
渡部:そこは阿吽というか。県民性なのかなと思うことはあります。
■渡部秀&齋藤璃佑、芝居では「発してくれるから受けられる」
――お二人の掛け合いも今作の大きな魅力です。相手のお芝居に助けられたと感じることはありますか?
渡部:いっぱいありますね。基本的に多古井は感情芝居なので、受け手に回ることが多いんです。対して塩野は説明する側というか、“発する側”なんですよ。
だから僕は璃佑くんのお芝居を受けて、感情が変わっていく側なんです。塩野はクールでありながら、自分からいろいろなものを投げ掛けなくてはいけないので、そこにはすごく助けられています。送り手と受け手という形ですね。
齋藤:僕からすると、秀くんがちゃんと感情を表現してくれるので、それに僕も乗っかりやすいんです。表情もそうですし、お芝居でもちゃんと出してくれるので。
2人が言い合う場面も、相手のお芝居が弱いとこっちも行き切れないことがありますが、秀くんがちゃんと出してくれるので、その上に乗っかっていける。そういった部分はすごく感じていました。
――今改めて振り返ってみて、最初から「この掛け合い、ハマるな」という感覚はありました?
齋藤:本読みのときは、僕がもうボロボロだったので(笑)。
渡部:そんなことないよ。
齋藤:今までは三枚目みたいな役が多くて、僕も感情を出すタイプをよく演じていたんです。なので、クールで感情を表に出さない塩野の調整が難しくて。
ただ、2人で芝居をするときに、秀くんが僕の空気感に合わせて「もう好きなことやっていいよ」という感じにしてくださって。だから「ハマった」というより、“ハマるようにしてくれた”感じですね。
渡部:結局はお互いさまだと思います。発してくれるから受けられるものがあるし、受けるから発するものもありますし。
撮影初日が2人の部屋のシーンだったことも、結果的にはよかったと思います。初日から2人だけでがっつりシーンを撮ったことで、お互いに得るものがあった。そのあと山ノ道署でレギュラーメンバーと芝居をするときにも、2人の関係がまず固まっていたことで、周りの役柄も自然と動いていったんじゃないかなと思います。

■齋藤璃佑「恋の駆け引きって、めちゃくちゃ無駄だと思う(笑)」
――塩野はかなりストレートに愛情を伝えますが、お二人自身はストレートに伝える派ですか?
渡部:どちらかというと、ストレート派かな。もうそんなに回りくどいことはしないかもしれないですね。
齋藤:恋愛って「駆け引きがいい」とか言うじゃないですか。お互いの気持ちを探り合っている時間が楽しいとか。でも、めちゃくちゃ無駄だと思うんですよ(笑)。
若いときの恋愛ってそういうのが楽しいんだろうけど、僕は「この時間って何なんだろう」って思ってしまう。だから多分、一発目にバーンって言います。ダメだったら「あ、分かりました」と引き下がりますね。
渡部:はっきりとね。
齋藤:言った方がいいのかなと思います。
■渡部秀「多古井が自分の気持ちに素直になっていくところは必見」
――改めて、ラストに向けての見どころを教えてください。
渡部:後半で恋が劇的に動き、ラストに向けては新しいキャラクターも出てきて、物語がグッと変わってきているところだと思います。
多古井自身も、自分の気持ちにどんどん素直になっていく。そこは僕が特に重きを置いていた部分でもあるので、ぜひその様子を楽しんでもらいたいです。
齋藤:僕も、多古井と塩野の関係性がどうなっていくのかに注目してほしいです。
前半は塩野の方からボールを投げて、多古井が返したボールを塩野がツンとかわしているようなところもあったと思うんです。でも、だんだん2人でちゃんとキャッチボールをするようになる。
だからこそ、お互いの思いをきちんと伝え合いますし、けんかもする。そういう人間関係の変化や、新しいキャラクターたちが2人にどんな刺激を与えるのかも含めて、最後まで楽しみにしていただけたらと思います。
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