【写真】個性豊かな“候補者”がズラリ…!「THE OPEN CALL」プロジェクトの3次審査通過者32人が公開された
オリジナル映画の主要キャストを募集する公開オーディション「THE OPEN CALL」プロジェクト報告会見が、9月18日に都内で行われ、企画・プロデュースを担い、パートナーを務める俳優・阿部進之介、同じく企画・プロデュースの伊藤主税氏、オリジナル映画の脚本と監督を務める榊原有佑氏、オリジナル映画の企画監修を務める山田兼司氏、そしてメインパートナーの山田孝之が登壇し、プロジェクトの進捗について報告した。
■オーディション=チャンス「新しい才能が見つかるんじゃないか」
「THE OPEN CALL」は、経験・実績・実力を問わず、15歳以上であれば性別や国籍、所属事務所の有無も不問という間口の広いオーディション。
プロジェクトを立ち上げようと考えた経緯について、阿部は「僕は44歳なんですけど、年齢が上がっていくにつれてオーディションというものがなくなっていくのを体感しています」と打ち明け、「周りの人を見ても、俳優を続けていくに当たって、小さい役のオーディションはあれど、大きい役をつかむオーディションがなかなかない。もっとオーディションをやれば、チャンスも増えるし、新しい才能が見つかるんじゃないかというところから思いつきました」と説明した。
続けて、阿部は「どうせやるんだったら、俳優がどういうことをやっているかを見てもらったほうがいいんじゃないか、と。そういう機会はあまりないと思うので。皆さんに『俳優も頑張ってますよ』って(笑)。オーディション番組って、ミュージシャンの方だったら最後はどこかのグループに所属するということになると思うんですが、俳優の場合は『やっぱり映画に出るってことだよな』と。役が合わなかったらダメじゃん!ってなりますけど、今回はその過程で役をその人に合わせて作っていこうという、ムチャぶりを考えたのが僕です(笑)」と、プロジェクトの大枠を考案したことを明かした。
また、山田孝之は「僕らは挑戦はしてないんですよね。挑戦する場が少ないので、その“場”を一つ作ったというだけで、挑戦しているのは“候補者”と呼んでいますけど、俳優さんたちが挑戦しているんです」と、主役は応募してきた“俳優”たちだと力強くアピール。
そして「俳優という人たちがやっている仕事の内容は、実はほとんどの人が分かってないと思うんです。いろんな考え方がありますけど、近年よく耳にするのは、例えば『韓国では』とか、他との比較だったりします。外と比較する前に、まず中のことをどれだけ分かってるんだ?という疑問があって。そもそも映画って何なのか?俳優って何なのか?お芝居をする、役を作るとはどういうことなのか?そういうことを可視化して、言語化して見てもらうことによって、こちら側だけでなく、受け取り手側も理解を深めることができて、よりクオリティーを上げることにもなると考えています」と、今回のプロジェクトを行う“意義”と“意味”を説明。
映画の製作方針について、山田兼司プロデューサーは「僕自身、映画のプロデューサーとして映画を作り続けてきていますが、今回のような作り方は間違いなく人生で初めてになります。山田孝之くんがよく『お芝居に正解はない』と言っていますが、映画の作り方にも正解はありません」と前置きする。
その上で、「世界中の映画史を振り返ると、あらゆる映画作家たちが自分たちの信じる映画の作り方を、本当に0から発明してきた歴史の集積だと思うんです。今、僕らが取り組もうとしている映画の作り方もそれらと同じです。新しいことに挑戦しているので、映画の歴史の中に、一つこういう作り方もあり得るということを証明できるような作品になってくれるといいな、と思っている状態であります」と力を込めた。
■山田孝之「見てもらうしかないということで、番組にしたんです」
約1万4000人の応募者からビデオ審査を経て約200人に絞り、4日間にわたる対面審査を実施。3次審査に進む32人が選出された。
阿部は「オーディションという形になっていますけど、僕もたくさん見ていく中で感動しましたし、『俺にこれができるかな』と思うこともありました。評価しなければいけない立場ですが、僕も半分学ばせてもらっているような瞬間もあります。こういう企画に巡り会えてとてもうれしいという言葉を多くの参加者から頂いているので、この企画を始めて本当に良かったなと思っています」と語った。
どのような部分を意識して審査に臨んでいるのかを聞かれると、山田孝之は「意識?もう本当にお芝居を見ているだけです。どういうところを見ているのか…。これが、説明できないんですよ。なので、見てもらうしかないということで、番組にしたんです」と答えた。
■「いい俳優を視聴者の皆さんにも見つけていただきたい」
10月1日(木)よりLeminoにて「THE OPEN CALL -MAIN PARTNER 山田孝之-」の独占配信が開始される。
同番組の見どころについて、阿部は「ここでいい俳優を視聴者の皆さんにも見つけていただきたい。どの俳優が、どういう演技をしているのか。そして、どれが自分の胸を打つのか。我々俳優や演出家の目を通して見たものと、自分の目を通して見たものとで、どう違うのか、何が違うのか。そういう目で演技を見ていただけると楽しめるんじゃないかと思っています」と答えた。
そして「俳優個人としては、僕らはこういうプロセスを踏んで、本当に役というものと向き合って、身も心も捧げて一つの役、人格を作り上げて、一つの役を生きている。そういうプロセスも知っていただきたいなと思います。俳優に興味があるという方にとっては、一つの教科書になればいいなとも思います。もちろんこれが全てではないですが。いろんな見方ができる番組で、一言で言うのは難しいですが、盛りだくさんでございます!」とアピールした。
最後は、山田孝之が「一貫して伝えていることは、挑戦することの大事さです。まずはそこから伝わることが大事だと思っていて、そこに勇気を持って参加した俳優たちが、本気で悩んで、さらけ出して、とんでもないお芝居を見せてくれています。予告編では感情的になって泣いているところがいっぱいありましたけど、俳優の皆さんが楽しんでやっていますので、楽しんで見てもらえると僕は思っています」と、力強くメッセージを送った。
なお、オーディションで選ばれたキャストが出演するオリジナル映画は、2027年に撮影し、2028年に公開される予定。
◆取材・文=田中隆信
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