【写真】「V6さんにあこがれて」神山の幼少期の写真も2004年に事務所の扉を叩いてから22年。グループを愛し、真摯に音楽と向き合い続けてきたWEST.の神山智洋が、33歳の誕生日に始動したソロプロジェクト。彼がこれまでの人生で吸収してきたすべてを放つ1stアルバム「INPUT OUTPUT」を携え、自身初となるソロツアーがいよいよ幕を開けた。9月18日、東京・Zepp Haneda。一人でステージに立ち、己の限界を越えようとする一人のアーティストの、愛に溢れた初日公演をリポートする。 ※以下、ライブ内容のネタバレを含みます。
■幼き日の憧れから現在地へ。軌跡をたどるメドレー
開演前の静かな熱気を帯びた場内に、親交の深い宮野真守が声をあてるオリジナルキャラクター「Beaty」の愛らしい映像が流れると、会場はたちまち温かい空気に包まれた。そして高鳴る鼓動を打ち破るように、記念すべきライブの1曲目を飾ったのは「G.O.D.」。シンガーソングライターとしての才能、鋭いRAP、そして研ぎ澄まされたダンス。彼が持つすべての武器を凝縮した“神山ワールド”全開のパフォーマンスで、フロアの熱気は一瞬にして最高潮へと達した。
ステージ中盤、“神山智洋のルーツ”をたどる「神ちゃんメモリーズ」では、彼が歩んできた濃密なヒストリーが紐解かれていく。入所当時のあどけない写真や幼少期のダンス映像を背に、芸能界へ憧れるきっかけとなったV6の「TAKE ME HIGHER」、自身の原点とも言えるオーディション曲、KAT-TUNの「ノーマター・マター」を熱演。さらに、TOP Kids時代に披露していた「No Control」(KinKi Kids)や、7WESTのオリジナル曲「ジゴロイズム」へと紡がれるメドレーは、ただの懐古ではなく、夢を追いかけた少年が確かな実力を持つソロアーティストへと成熟した姿を、まざまざと証明する時間だった。
■真っ直ぐな感謝と、まさかの「G.O.D.」コール
「これだけは絶対に最初に言おうと思ってました。来てくれて本当にありがとう!」
最初のMC、開口一番に放たれたのは、飾らない真っ直ぐな感謝の言葉だった。深々と頭を下げる神山の姿に、客席からは彼を抱きしめるような、温かく力強い拍手が降り注ぐ。
本番前、極度の緊張で手が震えていたと明かした彼は、ファンの歓声を浴びてようやく安堵の表情を浮かべた。「皆さんの支えの上で、ここステージに立たせていただいてます」。ファンと共に人生のアルバムに刻まれる思い出を作ることが自身の使命だと、まっすぐに前を見据えて語る。
そんな感動的な空気から一転、初めてのソロライブならではの「アンコールの掛け声」を決める場面では、彼らしい親しみやすさが爆発する。王道の「かみちゃん」やフルネームを差し置き、振付師から「G.O.D.」コールを提案されたと恥ずかしそうに紹介すると、客席からはすかさず「G.O.D.!」の大合唱が。
「僕のことを神と呼べと言ってるようなもんやん!イタくない?」と全力でツッコミを入れる神山だったが、ファンの熱意に折れ「恥ずかしいけど腹括ったんで、皆さんも全力でやってくださいね!」と笑顔で快諾。会場は大きな笑いと、唯一無二の一体感に包まれた。
■母の愛、上京の記憶。そして限界突破の「KNOCK OUT」
ライブ後半は、よりパーソナルで深いエモーションの渦へ。ジュニア時代から慕う先輩・安田章大(SUPER EIGHT)から提供された「Metamorphosis」では、映像に安田本人が登場する豪華コラボレーションが実現。曲中のセリフパートに、神山の母が綴った「智洋」という名前の由来が重なり合う瞬間は、彼を形作る深い愛情がステージを満たし、思わず胸が熱くなる。
バンドメンバーを迎え入れたクライマックス。自身の人生の大きな分岐点である“上京”をテーマにした「Tokyo」では、エレキギターをかき鳴らす。孤独や不安を越え、夢を掴むために見た景色が、力強い生音に乗せて会場中に響き渡った。そして続けて「KNOCK OUT」。プレッシャーという壁を壊し、ありのままの自分を晒け出す姿は、まさに今回のツアーテーマ“限界突破”そのものだった。
■「一生の宝物です」――愛するグループの曲と共に刻んだ新たな一歩
本編終了後、会場を揺らしたのはファンと約束した「G.O.D.!G.O.D.!」の熱いコール。「G.O.Dです!」とおどけながら再登場した神山の瞳には、確かな充実感が光っていた。「この景色、僕はもう一生の思い出です、一生の宝物です。その宝物を皆さんが僕にくれました」。
溢れる想いを胸に、アンコールで彼が選んだのは、自身が作詞・作曲を手がけたWEST.の楽曲「Contrails」。アコースティックギターの優しい音色と共に、大切なグループへの愛とファンへの想いが届けられると、客席からはこの日一番の歓声と拍手が巻き起こった。
「これから色々と経験を重ねて、心のデカい男になります!」そう力強く飛躍を誓い、いつもの彼らしい優しさに満ちた気遣いでファンを見送った神山智洋。22年の軌跡と、未来への無限の可能性。熱狂と温かな笑顔が交差した奇跡のような一夜は、こうして幕を閉じた。
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