モラハラ(モラルハラスメント)とは、暴言や人格否定など倫理や道徳に反する言動によって相手に精神的苦痛を与える行為のことで、職場や家庭では、こうしたハラスメントが問題となっている。なかでも近年、言葉や態度で精神的に支配していく「モラ夫」に苦しむ妻たちが、SNSにその苦しみを綴るなど、その実態がつまびらかにされてきている。
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そんなモラ夫を「モラ夫解体屋」の力を借りて成敗し、人生をリスタートさせていく妻たちの姿を、オムニバス形式で描いた漫画『モラ夫解体屋 その夫、本当に必要ですか?』について、同作のシナリオを担当するかうちさんに話を聞いた。
――本作にはいろいろなお話が収録されていますが、特に注目してほしいシーンやセリフを教えてください!
たくさんありますが、Case2「ハイスぺ夫の不倫修羅場パーティー」のセリフにぜひ注目してもらいたいです。
結婚記念日の写真を撮り終えた直後、モラ夫である悟が妻・麻衣に、「この写真も早くSNSにアップしろよ。“結婚記念日のハッシュタグ”も忘れずにな」と言い、プレゼントしたはずのブランドバッグを取り上げる場面です。夫婦の記念日も、妻も、プレゼントも、悟にとっては自分をよく見せるための小道具でしかありません。華やかなSNSの写真と、その直後の冷え切った現実との落差に注目していただきたいです。
――多くの登場人物が出てくる本作ですが、その中でも特に共感できない・苦手だと思うのは誰ですか?
一番共感できないのは、先ほども挙げたCase2の本庄悟です。婚前契約書を浮気の許可証のように利用し、妻をSNS上の自分を飾るための素材として扱っています。妻に対する愛情が薄れたというだけではなく、最初から相手を1人の人間として尊重していないところが、苦手です。
どの人物にも、そうなった背景や弱さは設定しています。ただ、つらい過去があることと、誰かを傷つけてよいことは別だと考えています。
どれも「モラ夫」を描いたストーリーだが、決して夫だけでなく、さまざまな「モラハラ」への対応の仕方として参考になる部分も。近くに「モラハラ」な人がいなくても、「こういう人いる!」と共感できたりスカッとするエピソードが多いので、ぜひ読んでみて。
取材協力:かうち(@kauchi_writer)
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