安田章大「平行と垂直」 大ヒット舞台挨拶に登壇あたたかいメッセージ贈る「一人じゃない、味方がいる」

(左から)山野海、安田章大、小林聖太郎監督

安田章大「平行と垂直」 大ヒット舞台挨拶に登壇あたたかいメッセージ贈る「一人じゃない、味方がいる」

9月17日(木) 15:30

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安田章大とのんがW主演を務め、自閉スペクトラム症(ASD)の兄と彼を支えてきた妹の姿を描く映画「平行と垂直」。本作の大ヒット御礼舞台挨拶が9月16日、新宿バルト9で行われ、安田章大、原案・脚本の山野海、小林聖太郎監督が登壇した。

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8月28日の封切りから、すでに観客動員数10万人を突破した本作。吉報を受けた安田は、その数字が東京ドーム2回公演分だと知り驚いたといい、「諦めていたら作品は生まれていなかったし、ご縁がなければアカンなあという思いが深まる」と、企画立ち上げからの約3年を感慨深げに振り返った。

スケジュールの都合で欠席となったのんからは、ビデオメッセージが到着。「安田さんと紡いだ時間は、役者をやっていてよかったと思える宝物」と振り返り、小林監督へも「細かくこぶしの効かせ方や強弱に至るまで叩き込んでくださった大阪弁が、この作品の温かさを表現していると思います」と感謝の言葉が贈られた。

本作は、安田と山野がバラエティ番組の収録後に意気投合したことをきっかけに始動した企画。しかし、約3年半の製作期間で実際に顔を合わせたのはわずか10日ほどだったという驚きの事実も明かされ、安田が「(山野との)お仕事としては今日が2回目です」と笑いを誘う和やかな一幕もあった。

ASDをテーマに描くにあたり、小林監督は当初「自身に描く資格があるのか」とオファーを躊躇したという。しかし「大貴(安田)というASDのある主人公に特殊な能力があるわけではなく、本当にそこにいる人として描かれている点と、それを妹(のん)がどう受け止めたかという物語に惹かれた」と快諾の理由を告白した。

企画から携わった安田も、本作への参加を即断した理由について「それぞれの持つ考え方をねじ伏せようとする世の中で、『まずは受け入れようよ』『人それぞれでいい』という大きな言葉を届けるきっかけになると思った」と熱い思いを吐露。山野も、初対面時から「安田さんはいろんなものを共有してくれるし、わかってくれる。構想を話しながら、頭の中で『大貴がいた!』って思った」と、安田の中に主人公の姿を重ねていたことを明かす。

それを受けた安田は、「発達障がいも定型発達も、世の中で名前が付けられただけでみんな横並び。区切って終わるような形はないと思っていたので、腑に落ちた。『まずは小さなところから広めていく必要がある』と思ったし、それが少しずつ世界を動かすと思った」と力強くうなずいた。

舞台挨拶の最後、山野は「この物語は堺市に住む兄妹のとある日常であり、あえて敵を作らずに描きました。まずはこの映画を見て、知っていただくきっかけになれば」と挨拶。続けて安田は「生きていると『一人ぼっちだな』と感じる瞬間があるかもしれませんが、生きていて直面する苦労は、自分じゃない誰かを助けるために起きていると覚えていてください。自分が一人じゃない、味方がいると思えることを大事にすれば、人生は思ったよりも豊かだと感じられるはずです」と客席に呼びかけ、会場は温かい拍手に包まれた。

【作品情報】
・ 平行と垂直

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