不良青年を“いい子”に更生しようとする不気味な家族描く「HEEL ヒール」11月27日公開

不良青年を“いい子”に更生しようとする不気味な家族描く「HEEL ヒール」11月27日公開

9月16日(水) 17:00

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巨匠イエジー・スコリモフスキと、今月11日に逝去した名プロデューサージェレミー・トーマスが製作に名を連ねるポーランドの鬼才ヤン・コマサの新作「HEEL」(英題)が「HEEL ヒール」の邦題で11月27日公開される。

「聖なる犯罪者」で米アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされ、現代社会に潜む矛盾と人間の倫理を鋭く描いてきたコマサ。2025年トロント国際映画祭でワールドプレミアを迎えた本作は、誘拐された不良青年トミーと、彼を“いい子”に更生しようとする不気味な家族をめぐる心理スリラー。

ドラッグ、パーティー、暴力に明け暮れる19歳の青年トミー(アンソン・ブーン)は、ある夜、飲み騒いだ仲間たちと別れた直後、何者かによって誘拐されてしまう。人里離れた一軒家の地下室で目を覚ましたトミーは、自身が犬のように首輪を嵌められ鎖でつながれていることに気付くと激しい怒りと恐怖に襲われる。その家には物腰の柔らかな父クリス(スティーブン・グレアム)、心に深い傷を抱える母キャスリン(アンドレア・ライズボロー)、そして幼い従順な息子ジョナサン(キット・ラクセン)が住んでいた。謎めいた夫婦は、罰と褒美を与えながらトミーを“いい子”に更生しようとするが、一体彼らの本当の目的とは?

一家の父クリスを演じるのは、「アドレセンス」のスティーブン・グレアム。心に傷を抱えた母キャスリンには「To Leslie トゥ・レスリー」のアンドレア・ライズボロー、トミー役には「1917 命をかけた伝令」のアンソン・ブーン。

「時計じかけのオレンジ」を彷彿とさせる異様な<再教育>が進むにつれ、誘拐犯と被害者の区別は少しずつ曖昧になり、いびつな共同生活はやがて“家族”のかたちを成し始める。人は変われるのか。愛と支配の違いは何か──大胆かつ挑発的な視点で“正しさ”を問い直す、危険な家族の寓話だ。

11月27日から、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開。

【作品情報】
・ HEEL ヒール

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