「つらいけど読む」親に捨てられた少女の過去…養母の虐待と過酷な戦後を生き抜くリアル

食べ物を持って、しかし沈んだ表情ですね吉さんの家から出てきた女性。

「つらいけど読む」親に捨てられた少女の過去…養母の虐待と過酷な戦後を生き抜くリアル

9月16日(水) 14:00

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ある日、キヨは未亡人たちの行動に違和感を覚える
【漫画】本編を読む

ライブドアブログ「ゆっぺのゆる漫画ブログ」やInstagramで活動する漫画家・ゆっぺさん(@yuppe2)。2021年12月から連載された「親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話」は、「人生で一番大切なことが描かれている」と多くの読者の心をつかみ、ウォーカープラス配信時にも大きな反響を呼んだ。今回は、そんな話題作を再掲載する。
すね吉さん家へ行った女性は皆、食べ物を持っていた…
「生きていくためには仕方ないのよ」食べるものを得るために女性たちは…



過酷な時代を生き抜いたキヨさんのエピソードをお届けするとともに、制作時の裏側を伺った当時のインタビューと合わせて振り返る。

■食料を持ち帰る未亡人たち…幼い少女が見た戦後の光景

本作は、ゆっぺさんの祖母・キヨさんの実体験をもとに描かれた物語だ。父を亡くした幼いキヨさんは叔父夫婦の養女となるが、養母から厳しく扱われながら暮らしていた。その後、日本は戦争へ突入し、苦しい時代を経て終戦を迎える。しかし戦後の町では、夫を亡くした未亡人たちが同じ家へ頻繁に出入りする姿を目にするようになる。

女性たちは帰るときに食料を持っていた。食べるものすら不足していた時代、その家では一体何が行われていたのか。幼いキヨさんの視点を通して、戦後の過酷な現実が静かに描かれていく。

■熱が冷めないうちに漫画化…祖母の話を聞き続けた日々
ゆっぺさんが初めてキヨさんから話を聞いたのは2021年春のことだった。漫画化を決意したのはその約半年後。「それまでギャグ調の漫画しか描いたことがなかったので、決断するまで少し時間がかかりました」と振り返る。

連載中は、月に1〜2回ほどお茶を飲みながら2〜3時間かけて話を聞き続けたという。「次から次へと話が出てくるので、ネームは作らず、熱の冷めないうちにすぐ漫画にしていました(笑)」と明かす。細かな確認は、母親を通じて行うこともあった。

■重いテーマだからこそ「癒やし系」で届けたい思い

本作では戦争や家庭内虐待など重いテーマも扱われているが、柔らかな色使いや親しみやすい絵柄によって、最後まで読み進めやすい空気感が生まれている。

ゆっぺさんは「お話がつらい内容なので、絵柄は癒やし系でいきたいと思いました。読んでいてつらくなりすぎないように…と」と語る。さらに主人公のキヨさんについても「応援したくなるような、かわいらしいキャラにしたいと思いました」とコメントしている。

激動の時代を生き抜き、壮絶な人生を歩んできたキヨさん。その姿には、現代を生きる人の胸にも響く強さと優しさがある。読者から「時々読み返している」「つらいけど読む」という声が寄せられるのも納得の作品だ。


取材協力・画像提供:ゆっぺ(@yuppe2)

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