三池崇史監督「バッド・ルーテナント:トウキョウ」トロント国際映画祭でお披露目!小栗旬らキャストとダークな“三池ワールド”にファン大歓声

三池崇史監督「バッド・ルーテナント:トウキョウ」トロント国際映画祭でお披露目!小栗旬らキャストとダークな“三池ワールド”にファン大歓声

9月16日(水) 17:30

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三池崇史監督最新作「バッド・ルーテナント:トウキョウ」が、9月14日(現地時間)第51回トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門でワールドプレミア上映され、小栗旬、共演のリリー・ジェームズ、間宮祥太朗、そして三池監督が会場に登場した。

バイオレンスの巨匠とも呼ばれ日本が誇る世界の“ミイケ”が、新進気鋭のスタジオ「NEON」と融合。ハリウッド×日本の前代未聞プロジェクトが、東京のダークサイドを刺激的に描いていく。出演は、史上最悪の汚職刑事を怪演する小栗、「シンデレラ」(15)などで知られるトップ女優ジェームズのほか、間宮祥太朗、野村周平、西野七瀬、向里祐香、岩田剛典、渡邊圭祐、中野英雄、村上淳、國村隼、舘ひろし、そしてアメリカ女子プロレス界トップクラスのスター、リブ・モーガンが参戦する。

警察内部でも黒い噂が絶えない異質の刑事・矢吹は、連続猟奇殺人の犯人を追う中で、日本で行方不明となった次期大統領の娘を捜索するため来日したFBI捜査官のグエンとバディを組むことになる。彼の追う凶悪殺人事件とグエンが追う失踪事件、無関係に見えた2つの事件がやがて街の深層部で複雑に絡み合い、渦巻く闇と陰謀が明らかになっていく……。

レッドカーペットでは、集まったファンから大歓声が上がり、サインや記念撮影などのファンサービスで大盛り上がり。上映後には大きな拍手でQ&Aセッションがスタート。まず、名作「バッド・ルーテナント刑事とドラッグとキリスト」(1992)を基に本作に挑んだ経緯について三池監督は、「1本目の『バッド・ルーテナント』は本当に傑作で、改めて観た時に、『今お前が作っているものは、誰かに媚びていないか?』と考えさせられ、自分の好きなように作って良いんだよ、と勇気を与えてくれました。映画そのものに感謝しています」と作品への深い敬意を明かした。

脚本・天願大介氏とのタッグについては、「こちらが『こういう脚本にしてほしい』と言っても全く言うことを聞かない“バッド・ルーテナント”みたいな脚本家なんですよ(笑)。でも、この作品はそんな人に書いてほしいと思って、彼にお願いしました」とユーモアを交えつつ信頼感をのぞかせた。そして、キャスティングについては、「キャスティングというのは、求めるというよりも、運命的にその時撮影現場に現れるもの。生まれた時から決まっているような、引き合う力です」と語った。

三池監督との久々のタッグや役作りについて問われた小栗は、「過去にご一緒させていただいた時と大きな違いはなく、監督は明確なビジョンを持って現場にいてくださるので、僕たちはとにかくついていくことが一番すべきことでした」と真摯な面持ちで回答。役作りについては「日々不摂生な生活を送っていました」と明かし、場内の笑いを誘った。

続いて、文化や演技のバックグラウンドが異なるキャスト陣との共演、そして三池監督の現場での感想を問われたリリー・ジェームズは、「もちろんすべてが素晴らしかったですが三池監督と仕事ができたことはとても特別な経験でしたし、大好きな東京での撮影も最高でしたし、すべてがうまくいきました。」とコメント。また、プロデューサーのジェレミー(・トーマス)がずっと寄り添ってくれました。彼は俳優に心から信頼を置いてくれましたし、彼やここにいる皆さんと共に映画を作れたことは一生の宝物です」と先日、突然の訃報に接した本作のプロデューサー、ジェレミー・トーマスとの思い出を振り返った。

トレーニングや格闘シーンの準備など、役作りについて問われると、「私も不摂生な生活を送りましたよ(笑)。そして、アクションシーンにも力を入れました。素晴らしいアクション監督がいましたし、(ミーガン役の)リヴ・モーガンと一緒にジムに行き、彼女は重量で私は軽量の筋トレをしました(笑)。素晴らしいビジョンを持つ監督を信頼して臨みました」と、チャーミングな撮影裏話を披露し、またしても場内は笑いに包まれた。

また、リアリズムと暴力とユーモア、そして少しの不条理が交錯する“三池ワールド”におけるトーン作りについて問われた間宮は、「皆様が楽しんで観てくださって嬉しいです」と笑顔を見せつつ、「過激な描写もありますが、三池監督の現場は非常に楽しく、監督ご自身が一番楽しみながらアイデアを巡らせて撮影されていたのが印象的でした」と現場の空気感を振り返った。

さらに、劇中で最も印象に残っているシーンについての質問では、三池監督が「普段よりも役者やスタッフに負荷がかかる撮影でした。その中でもリリーは全く文化の違う環境に来て撮影し、国によるやり方の違いから大きなストレスを抱えていたと思います。しかし、誰よりも熱心にアクションの稽古に励み、演じることに魂をぶつけて取り組んでくれました。ただ、ドジョウを食べるというシーンで彼女が見せたとても微妙な表情には、スタッフみんなが大笑いしたのが非常に印象に残っています」と微笑ましいエピソードを披露すると、リリーはすかさず「美味しかったですよ!」と笑顔で返す一幕も。

続いて小栗は「どのシーンも印象に残っていますが、今日、子どもたちと踊るシーンをスクリーンで観て、当時の記憶が鮮明に思い出されました」と劇中で見せる異色のギャップシーンを振り返れば、リリーも「印象的なシーンはたくさんありますが、最後の銃を構えるシーンは少し緊張しました」と撮影裏話を披露した。

さらにこの日はハリウッドスターのオーランド・ブルームも本作を鑑賞し、「素晴らしかった!観客の反応が良すぎてどう反応すればいいかわからなかった。日本とアメリカの融合が見事だった。もっとこういう映画が作られるべきだ」と絶賛のコメントを寄せた。

ほか、海外メディアからは「素晴らしい作品だった。実に生々しく、強烈なエネルギーに満ちている。徹底した過激さ、容赦のない展開、まさに三池崇史の真骨頂だ」(FILM INQUIRY/Faisal Al-Jadir)、「本当にヤバくて、ねじれていて、汚らしく、粗削り。すっかり夢中になってしまった。物語の語り口が見事!とにかくダークで骨太な作品であり、単なるスタイルや雰囲気に留まらない、往年のグランジやパンクの精神を感じさせるノワールでありながら、単なる見た目のスタイルに終わっていない」(Rendy Jones)、「小栗旬は観客の視線を引き付けながらも、同時に本当に嫌悪感を抱かせる存在として成立している。しかし、それこそが三池崇史の魔法なのだ。最も下品なオートゥールであり、アベル・フェラーラやベルナー・ヘルツォークの先にある自然な進化形だ」(IMDb / Alex Logan)といった熱狂的なレビューも寄せられた。映画は10月23日から全国公開。

【作品情報】
・ バッド・ルーテナント:トウキョウ

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