ヨルゴス・ランティモス監督、エマ・ストーン主演「ブゴニア」のもととなった韓国映画「地球を守れ!」が、4Kレストア版として10月30日公開される。2003年に韓国で公開された本作は、今回が日本初の一般劇場公開となる。キービジュアルと予告編が披露された。
本作は、のちに「ファイ 悪魔に育てられた少年」「1987、ある闘いの真実」を手がけるチャン・ジュナン監督の長編デビュー作。地球を救うために、宇宙人と信じ込んだ男を誘拐する青年の姿を、ブラックな笑いと激しい暴力、胸を突く悲しみを交えて描き出す。また、韓国を代表する撮影監督ホン・ギョンピョが捉えた、暗がりに浮かぶ人物の表情や、奇妙な装置がひしめく地下室の不穏な空間も見どころだ。世界各地の映画祭で注目を集め、20年以上の時を経て「ブゴニア」へと受け継がれた異色作が、4Kレストア版で日本の映画館についに登場。11月6日から、本作の公開を記念してキネカ大森にて「ブゴニア」の再上映も決定している。
地球は宇宙人に侵略されようとしている。その危機を防げるのは自分だけだと信じる青年ビョングは、恋人スニとともに、化学会社の社長カンを誘拐する。彼こそが人間に姿を変えた宇宙人だと確信し、地下室に監禁して、その正体を暴こうとするビョング。一方、カンはあらゆる手を使って脱出を図る。地球を救うという使命感に突き動かされたビョングの尋問は、やがて予測不能の攻防へと発展していく。
宇宙人による侵略という奇抜な設定の本作は、地下室で繰り広げられる二人の攻防から、個人の傷と社会への不信、さらには地球の命運へと物語を広げていく大胆な構成が特徴だ。ブラックコメディと犯罪スリラー、SF を横断する本作は、のちにヨルゴス・ランティモス監督、アリ・アスター製作参加の「ブゴニア」としてリメイクされた。
ビョングを演じるのは、「復讐者に憐れみを」のシン・ハギュン。撮影を担当したのは、のちに「パラサイト 半地下の家族」を手がけるホン・ギョンピョ。4Kレストアでより鮮明となった、韓国を代表する撮影監督による大胆な映像表現にも注目だ。監督のチャン・ジュナンは、本作で2003年のモスクワ国際映画祭監督賞を受賞。韓国でも青龍映画賞、大鐘賞の新人監督賞に輝いている。
10月30日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田ほかにて全国順次公開。
【作品情報】
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ブゴニア
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