シルベスター・スタローンが「ロッキー」を実現させるまでを描いた伝記映画「アイ・プレイ・ロッキー(I Play Rocky)」が、トロント国際映画祭でお披露目された。ハリウッドの映画作りを描いた作品のなかでも最良の1本だと、米デッドラインは評している。
物語の核となるのは、スタローンが「ロッキー」の脚本を売らなかったことだ。顔に麻痺があり滑舌も悪い貧乏俳優だった当時、バーでモハメド・アリの試合を見て着想を得ると、3日半で書き上げた。スタジオは買い取りを持ちかけ、提示額は上がり続けたが、自分が主演することを条件に譲らなかった。
劇中のスタローンは、こう言い放つ。
「100万ドルでも売らない。1000万ドルでもだ」
最終的に映画「ロッキー」は、製作費を大幅に切り下げて動き出した。スタジオ側は、撮影が遅れた際にスタローンを降板させ、ライアン・オニールのような格上の俳優に替えられる条項まで用意していたという。「アイ・プレイ・ロッキー(I Play Rocky)」でメガホンをとったのは、アカデミー賞3冠「グリーンブック」のピーター・ファレリー監督で、スタローン本人の了解を得てから撮ったと語っている。
トロント国際映画祭の観客賞は、その後の賞レースの行方を占うものとされている。ファレリー監督の「グリーンブック」も2018年にここで観客賞を受け、翌年のアカデミー賞で作品賞を含む3部門に輝いている。
「アイ・プレイ・ロッキー(I Play Rocky)」は米国で11月13日に限定公開され、20日から拡大する。1976年の「ロッキー」公開から50年の節目にあたる。
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ロッキー
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写真:Everett Collection/アフロ