日本初のハラスメント裁判に挑んだ女性たちの物語を、実話に着想を得て描いた社会派フィクション「ファーストボイス」の完成披露試写会が9月13日、都内で行われ、主演の綾瀬はるか、共演するファーストサマーウイカ、松本穂香が出席。“常識”という壁に挑むストーリーにちなんで、ステージ上の“壁”を突き破ってダイナミックに登壇した。
舞台は好景気に沸いていた1989年。お人好しでお金にならない案件ばかり受けてしまう弁護士・朝日道子を演じた綾瀬は、バブル当時を意識した真っ赤なボディコン姿で舞台挨拶に登場し、「洋服からもらうエネルギーがすごくある」と衣装のポイントを語っていた。
人間味と愛嬌、力強さを兼ね備えた役どころで「常識や見えない壁に向かって奮闘する人たちのお話。皆さんに勇気と一歩踏み出す大切さを感じてもらえれば。男女問わずに楽しんでもらえるエンターテインメント」だと作品をアピールしていた。
ファーストサマーウイカは、職場で執拗な嫌がらせを受けた末に、大好きな仕事まで奪われた依頼人の上原恵を演じている。裁判の記録を読んだり、当事者から話を聞いたりといったリサーチに加えて、「裁判所で感じる空気感や雰囲気を現場に持っていければと思い、実際に裁判の傍聴に足を運んだ」と役作りに奔走。新人弁護士の藤野栞を演じた松本は「いまこの映画を作る意味を考えながら、撮影に臨んだ」と振り返った。
完成披露試写会には、共演する工藤阿須加、「空気階段」の水川かたまり、木村多江、前田哲監督も出席。工藤と水川は被告側を演じ、「女性を怒らせてはいけないなと思った」(工藤)、「被告人席にずっと座っていると、本当に悪いことをした気分になるので、癒しを求めてコビトカバの動画を見ていた」(水川)と語る。
そして、ハラスメントについて理解の深い弁護士で、朝日と一緒に立ち上がる宮本由莉子を演じた木村は「当時の資料を調べれば調べるほど、台本を読めば読むほど腹が立って、現場に行けば2人(工藤と水川)に腹が立って」と率直な意見。「女性弁護団のほうは、現場で女子高生みたいにベラベラしゃべっていて、監督に『皆さん始めますよ』と呼び出されて(笑)」と話していた。
「ファーストボイス」は10月2日公開。
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ファーストボイス
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