俺はシンタ。上司から任された仕事は予想以上に大変で、連日徹夜コースになりそうな雰囲気だ。「無理そうなら言って」と言われたから上司にヘルプを求めたのだが……「本当に無理だったら言って」と冷たくあしらわれてしまった。心の中で毒づきながら、結局深夜まで作業する羽目に……。無理だから言っているのに、なんでわかってくれないんだろう。無能な上司だ……。翌日は睡眠不足のせいで作業ミスを連発。さすがに切羽詰まってきた俺は上司に必死で訴えた。冗談抜きで限界だ……助けてくれよ。
俺が必死でヘルプを訴えると、上司は激しい怒りを露わにした。
上司から強く言われた俺は頭が真っ白になり、「もうすこし頑張ってみます」と言うことしかできなかった。
自分のデスクに戻り上司に苛立っていたとき、ふと俺の脳裏に先日の夜中の妻コマチの声がフラッシュバックした。
俺もコマチに同じようなことを言っていた。高熱を出しながら娘を世話するコマチに「死にそうになったら連絡しろ」と。連絡されても「そんなことで」「大げさだ」と……。
俺は勝手にコマチの状態を「まだ大丈夫」とジャッジした。そして今ようやく、あることに気がついた。
必死のヘルプ要請に、上司は「本当に無理なときだけ言え!」と激怒。頭が真っ白になりながら、心の中で「無理だから言ってるんだろうが!」と毒づいた。しかしその瞬間、コマチの「もう限界なの!」という声がフラッシュバック。高熱のコマチのSOSを「死にそうになったら連絡しろ」と切り捨て、大したことないと決めつけた。上司の叱責が、自分がコマチに言った言葉と重なって聞こえたのだ。そして俺はようやく理解した。コマチはひょっとしたら……離婚を視野に入れているのかもしれない。
※演出の都合上マスクの描写を省いていますが実際は着用しています。
原案・ママスタ脚本・motte作画・梅蔵うめ編集・海田あと
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