【漫画】『浮気の代償はご自身でどうぞ。私は執行人です。』を読む「幸せな結婚をしたはずだった」「こんなはずじゃなかった」——。優しかった夫と、これからも穏やかな家庭を築いていけると信じていた妻たち。しかし、待っていたのは義母や夫からのモラハラ、そして浮気という裏切りだった。傷つき続けた妻たちは、やがて自らの手で復讐を始める。さまざまなサレ妻たちの壮絶な復讐劇を描いた漫画『浮気の代償はご自身でどうぞ。私は執行人です。』を紹介する。
■食べないカレー



短編集となる本作の第1話「まゆの場合」は、妻・まゆがカレーを煮込む場面から始まる。「まゆのカレーは最高だな」と夫は何度もおかわりし、「味も香りも店レベル…いや、その辺の店よりうまいかも」と大絶賛。そんな夫の言葉を聞いたまゆも、「私は今、この瞬間のために生きていると思う」と満足そうな表情を浮かべる。
しかし、夫が何杯もカレーを口にする一方で、まゆ自身は決して食べようとしない。仲むつまじい夫婦に見える食卓に、どこか不穏な空気が漂い始める。
■復讐する妻の顔
第2話、第3話では「あいの場合」、第4話、第5話では「くみの場合」、第6話では「めぐみの場合」と、夫の浮気によって裏切られた妻たちが登場する。原作を美杉。(みすぎ)さん、漫画を空白(あしろ)さんが担当し、書籍化もされた本作。空白(@ashirocks_989)さんは、ホラー系の暗い漫画を描くことを得意としながら、コメディ風の作品も好きだという。
本作を描くうえで特に力を入れたのは、夫への復讐を決めた妻の表情だ。「特に、“執行中”の妻が黒く嫌な笑顔を浮かべるシーンは、ホラー漫画を描くような気分で描いていました」と語る。妻たちの表情に宿る怒りや狂気も、本作の不気味さを際立たせている。
■「早く描きたい!」
数あるエピソードのなかでも、空白さんが原作を読んだときから「このエピソードを早く漫画で描きたい!」と強く思っていたのが「さきの場合」だったという。
「さきにはほかの妻たちとは大きく違う点があるので、復讐するシーンにもひと味違う重い空気があり、とても印象に残っています」と空白さん。どの妻にも夫を許せなくなった理由があり、その数だけ復讐の形も異なっていく。
幸せだったはずの結婚生活が、裏切りによって少しずつ壊れていく。そして、夫たちは自らの行動によって代償を支払うことになる。次はどんな復讐が待っているのか。ホラー漫画を読むような緊張感とともに、妻たちが下す“執行”の行方を見届けてほしい。
■取材協力:空白(@ashirocks_989)
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