【漫画】本編を読む永遠の若さを得たいと「魔法」を使う話は、グリム童話などで多く描かれてきた。今回は、猪原秀陽(@inoharahideharu)さんの創作漫画『若返る魔女』を紹介する。本作は、老婆である魔女が若返りの薬を使って、実直な青年と恋に落ちるラブストーリーである。「いい話」「心揺さぶられた」などのコメントが届くなか、猪原さんは「外見至上主義」や「年齢差別」へのアンサー漫画となったと語る。さらに、作品の着想や制作秘話についても話を聞いた。
■恋した美女の正体はおばあさん!?「魔女」ファンタジーが問いかけるもの



青年はある日、街でスーパーの袋が破れて困っているおばあさんに遭遇した。「一緒に持って行きますよ」とおばあさんの家まで荷物を運んだところ、お礼に家でチーズケーキをご馳走になり、楽しくおしゃべりをして過ごした。実はおばあさんは魔女で、初々しい青年をからかってみたくなり、自身の「孫」になりすまして青年の前に現れたのだ。
何も知らない青年は、ミステリアスでどこか安心感のある絶世の美女に恋に落ちていく。一方で、「いつかは明かさないといけない」という罪悪感に揺れながらも、孫のフリを続ける魔女の心にも予想外の変化が訪れる。この嘘から始まった関係の先に待つのは、ハッピーエンドか、それとも破綻か。
作者の猪原秀陽さんは、「昔から『魔女』という存在に惹かれていた」と明かす。街で助けたおばあさんが実は魔女だったという設定について、「ふと街で見かけたおばあちゃんが素敵で、若い頃すごい美人だったんだろうなあと思ったのがきっかけです」と語る。今作はファンタジーの枠組みを超え、「描き始めは漠然としか考えてなかったのですが、今思うと『外見至上主義』とか『年齢差別』などへの自分なりのアンサーみたいなものを漫画で描いてみたかったのだと思います」と猪原さんは振り返る。
世界観の設定も徹底しており、「若返り薬をできるだけ納得できるような設定にしたり、登場人物のいる世界は、現代の日本とは違うような曖昧な世界観にしたりと、リアリティーがあったりなかったりのバランス調整にこだわりました」と話してくれた。
今作「若返る魔女」はファンタジーでありながら、読者へ真実の愛を問いかける作品である。気になる人はぜひチェックしてみて!
取材協力:猪原秀陽(@inoharahideharu)
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