開催中の第83回ベネチア国際映画祭で、アウト・オブ・コンペティション部門に出品された映画「襲名」が、同映画祭の公式独立賞である「Cinema & Arts Award」最優秀作品賞を受賞した。本賞の最優秀作品賞受賞は、日本映画として初の快挙となる。
三池監督にとって初のドキュメンタリー映画となる本作は、日本の伝統芸能である歌舞伎の名跡継承という極めて私的かつ公共性の高い瞬間にカメラを向けたもの。3年以上にもおよぶ撮影期間の中で、市川團十郎の姿を通して「継承」と「個」の葛藤を描き出す。
三池崇史監督は「快挙。團十郎の快挙です。映画を通じて古典歌舞伎の美しさ、そして『襲名』の厳しさを世界に向けて発信できて幸せです。ありがとう、ヴェネツィア国際映画祭」喜びのコメントを寄せた。
「Cinema & Arts Award」とはベネチア国際映画祭の公式に付随する賞で、演劇および映画監督の アレッシオ・ナルディンによって考案された。映画と音楽、演劇、舞台芸術など、異なる芸術表現の融合を評価する賞で、「襲名」は、歌舞伎という日本固有の舞台芸術を映画として世界に提示した作品として、ベネチアの芸術・映画関係者が評価する。過去の授賞作には、 その年の銀獅子賞も受賞した「サントメール ある被告」(アリス・ディオプ監督)、『Riefenstahl』(アンドレス・ファイエル監督)「Making of」(セドリック・カーン監督)など、国際的に評価される映画が受賞している。
「襲名」は9月25日から全国公開。
【作品情報】
・
襲名
【関連記事】
・
市川團十郎、史上初!ベネチア映画祭レッドカーペットに歌舞伎衣装で世界を魅了「炭治郎のベースはこっち!」
・
【第83回ベネチア国際映画祭】ケイシー・アフレック監督作、本人非公認“AIマスク”登場のイーロン・マスクドキュメントなど話題作
・
【第83回ベネチア国際映画祭】塚本晋也監督、戦争加害者視点から描く「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか」に熱狂的な拍手
(C)Kanzuko WAKAYAMA