第39回東京国際映画祭(TIFF)のポスターが公開された。今回のポスターの監修は、「そこのみにて光輝く」(14)や「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(24)などで人間ドラマを瑞々しく描いてきた呉美保監督が手掛け、昨年の同監督作の「ふつうの子ども」の主演の嶋田鉄太がモデルとなり、撮影は同作の田中創が担当。デザインは大島依提亜が手掛けた。
今年のTIFFは「CONNECT ― 映画が繋ぐ、その先の世界」がテーマ。政治、経済、文化、宗教、性別など様々なレイヤーで対立が進み、多くの壁が立ちはだかる昨今、我々はかつてない分断に直面している。しかし、映画はそんな壁に穴を開けられる存在として、壁の先の世界と繋がっていくことができる。今年のTIFFでは、そんな映画の「繋ぐ力」を信じ、作ることや観ること、伝えることを通して、様々な世界を繋げていきたい、という理念を掲げている。
今回のポスタービジュアルは、この「繋ぐ」というテーマを象徴的に表現するため、子供に大人の服を着せて子供と大人を繋ぐ象徴的な存在として、映画が子供と大人の垣根を外すような、楽し気なビジュアルを目指した。見ているだけで心が躍るようなポジティブなビジュアルを通じて、誰もが映画に触れ、新しい世界と繋がっていく高揚感を伝える。
また、映画祭を取り巻くコスト環境の変化を鑑み、今後も映画祭を安定的に運営するため今年度からチケット料金が改定される。一律の値上げではなく、学生料金については、若い世代がより気軽に映画館で映画に触れ、映画祭に繋がれるよう、一部作品を除き1,100円(当日料金700円)と例年よりも値下げする。また一般も「TIFFメールマガジン」(TIFF公式サイトwww.tiff-jp.netの下部にある手紙マークから登録可能)の会員向けに、映画祭の会期中に限り使用出来る500円割引のクーポンを配布するなど、ファンに還元できる仕組みも儲けたフレキシブルな料金改定となる。
さらに、「第39回東京国際映画祭クラウドファンディング」が、本日正午からクラウドファンディングのプラットフォーム「Makuake」(https://www.makuake.com/project/tiff2026/)で開始される。応募期間は9月11日正午~10月9日午後10時まで。本プロジェクトは、寄附型(寄附控除対象)となり、所得税、住民税などの優遇措置が受けられる。詳しくはTIFF公式サイト(www.tiff-jp.net)で告知している。第39回東京国際映画祭は、10月26日~11月4日に東京・日比谷地区で開催。
【新料金体系】
▼部門 第39回(2026) 一般 学生 当日学生
オープニング作品/センターピース/クロージング作品 一般3500円、学生2700円、当日学生2700円
ガラ・セレクション 一般2700円、学生2000円、当日学生700円
上記以外一般2200円、学生1100円、当日学生700円
※国立映画アーカイブでの溝口健二特集は別料金
▼呉 美保監督コメント
⼦どもと大人、女と男、仕事と恋愛。私たちは、さまざまな境界を作りながら⽣きています。けれど本来、それらはきっぱり分けられるものではありません。社会と映画もそう。異なる言語や文化、価値観に触れながら、誰かの痛みや喜びを自分に繋げてきました。この世界から分断や対⽴が無くならない今こそ、違いを認め合い、ともに⽣きる希望を持ちたい。暗闇の中、一人スクリーンを見つめながら同じ光を分かち合う。その⼩さな体験の積み重ねが、私たちの未来を着実に変えていく。「映画に夢をのせて。」そんな思いを「第39回 東京国際映画祭」のポスターに込めました。
【作品情報】
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ふつうの子ども
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