俺(ケン)は妻のツバサと生まれたばかりの息子、コウタロウとの3人家族だ。このたび俺は会社に、育休の2年延長を申請した。可愛いコウタロウともじっくり向き合えるし、ツバサの復職も後押ししてあげられる。我ながら完璧な計画だと思っていた。けれどますますイラ立ったツバサはコウタロウを連れて実家に帰ってしまった。すると翌日、両親と兄夫婦が家にやってきた。ツバサとのやりとりを話すと、「いったい家族の何を見てきた」と言われ……?
「え?だから?」俺が要領を得ない返事をしていたら、義姉のナナさんがブチ切れた。「黙って聞いてれば、さっきから自分に都合のいいことばかり話しやがってよぉ!てめーは自分の気持ちばっかだな!?」俺はその剣幕に圧倒される。
「理屈じゃねーんだよ!本能で、もう子どもを産む前に戻れないんだよ。子どもの命を……人生を背負ってんだよ。離れて寂しい?ふざけんな!母親はな、寂しいどころの気持ちじゃねーんだよ!心配で手放せないんだよ!!」
元ヤンモードを発動させた義姉に、俺はものすごい剣幕でこっぴどく怒られた。「働いてこいとか妊活しようとか、ふざけんな!」「妻が望んでいない育休なんて、単なるニート」「テレビ見てる暇があるなら金稼いでこい!」
言葉は荒いけれど、言われている内容はたしかにそのとおりなんだろう。俺は自分の考えばかりでツバサの気持ちをしっかり聞いたことはなかった。決してそんなつもりはなかったけれど、「育児を言い訳にして社会から逃げている」と見られても仕方なかったのかもしれない。
原案・ママスタ脚本・渡辺多絵作画・りますけ編集・井伊テレ子
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