9月11日(金) 7:00
大賀さんは週4回、車いすバスケットボールに励んでいるほか、勉強も頑張っている、と話したphoto by Takamitsu Mifune
photo by Takamitsu Mifuneこの日公開された体験会は、東京ベイエリアを中心に活動するプロバスケットボールチームと車いすバスケットボールチーム、大手飲料メーカーが連携して2022年9月から継続的に実施しているもの。パーソンズ会長は、行政主導のイベントにとどまらず、地域住民や民間企業が一体となって障がいの有無を超えた交流の場を創出している点について心を揺さぶられた様子。「東京大会のレガシーが素晴らしい形で生き続けている」と感想を述べた。
障がい当事者の意見を踏まえて整備されたトイレなどアクセシビリティ設備を視察したパーソンズ会長photo by Takamitsu Mifune
未来を担う子どもたちへの期待
小池知事に東京2020大会開会式の写真パネルを贈呈するパーソンズ会長photo by Takamitsu Mifune2日目は、東京2020大会時に活躍したボランティアによる特別授業「ボ学」夏休みスペシャルへ。会場には多くの子どもたちが参加し、アイマスクを着けて点字ブロックの上を歩く体験や、「ありがとう」などの手話の習得に挑戦した。IPCのパーソンズ会長は、東京大会を知っている世代やその家族はもちろんのこと、大会当時に生まれていなかった子どもたちがレガシーを体験し学ぶ姿を高く評価した。
photo by Parasapo続いて、江戸東京博物館に場所を移し、東京都のパラ応援大使との意見交換が行われた。都内の学校では教材を通じた理解促進が進み、子どものころから多様性に触れることで未来を支える意識の醸成が期待されている。また、体験イベントなどを通じて次の世代へ夢をつなぐ姿に、人から人へつながるレガシーの実感が語られた。
photo by Takamitsu Mifune最終日。特別支援学校の視察に姿を現したパーソンズ会長は、「パラスポーツ・レクリエーションひろば」を視察した。開放された体育施設では、パラeスポーツのエキシビションマッチの観戦やパラ射撃をはじめとするパラスポーツ体験が行われ、参加した児童・生徒たちの活気あふれる姿が見られた。
競技団体の共同プロジェクト「P.UNITED(ピー・ユナイテッド)」がパラスポーツの体験・展示イベントを実施したphoto by Jun Tsukidaボッチャ体験には、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」が登場。離れた場所にいる子どもたちもランプオペレーターと会話しながら一緒にプレーに興じた。
分身ロボットOriHimeを介してリモートで交流photo by Jun Tsukidaパラフェンシングのブースで体験者の相手を務めた篠原悠輔選手は、子どもたちが笑顔で楽しむ姿に、大きな喜びを感じていると語った。東京大会開催当時は健常者としてテレビで競技を観戦していたが、趣味のスノーボードでケガをし、26歳でパラフェンシングを始めた。現在は、将来のパラリンピック出場を目指して日々練習に励んでいる。見る側から伝える側へと回った選手の存在は、パラスポーツが着実に広がっていることを物語っている。
photo by Jun Tsukida今回の訪問を見守った多くの人が再確認したのは、東京2020大会が残した最大のレガシーが単なるインフラ整備にとどまらないことだ。大会に触発された子どもたちが未来のアスリートとして育ち、障がいの有無にかかわらず共にスポーツを楽しみ互いを尊重し合う心が、今、次世代へと確かに受け継がれている。
photo by Jun Tsukidatext by TEAM Akey visual by Takamitsu Mifune
