「特攻野郎Aチーム」のコング役で知られるミスター・Tが、自身を描いたNetflixのドキュメンタリーについて「ゴミだ」と、英ガーディアンとのインタビューで語った。なんとその取材は、その作品を宣伝するために設けられた場だった。
ミスター・Tといえば、1980年代のアメリカでもっとも顔の知られた一人だ。1982年の「ロッキー3」でロッキーに挑む挑戦者クラバー・ラングを演じ、翌年に始まったテレビシリーズ「特攻野郎Aチーム」では、「コング」と呼ばれたB・A役に就いた。モヒカン頭に金のチェーンを何重にも下げた大男で、新作ドキュメンタリー「Untold ミスター・T『バカを哀れむ』」の題も、「ロッキー3」で本人が口にした決めゼリフから採られている。
74歳になったミスター・Tはめったに取材を受けなくなった。それでも口を開けば、言いたいことは全部言う癖はかわっていない。
「あのドキュメンタリーには頭に来た。扱っていないことが多すぎる。見たときは、なんだこれは、と思った。ゴミだ。人を持ち上げておいて、そのあとで叩き落とす。俺の牧師には2日も取材しておいて、画面に出るのはたった30秒だぞ」
映っていないのは、信仰と、そこから出た活動だという。陸軍を経て用心棒からスターになった彼は、ロサンゼルスのホームレス支援施設では説教もしてきた。だが、作品はそこにほとんど触れず、代わりに、無断で契約を結ばれたとして彼が訴えた元エージェントの証言に、時間を割いている。
「Untold ミスター・T『バカを哀れむ』」は、ミスター・Tが表舞台から消えたのを、判断の誤りと素行の悪さのせいだと描いている。しかし、本人はそれを作り話だと否定する。俳優をやめたのは、やりたいことが終わったからだという。
「母にマイホームときれいな服を買ってやる。俺がやりたかったのはそれだけで、80年代のうちに終わった。『ロッキー3』の打ち上げで『特攻野郎Aチーム』の話が来たときも、俺はもう帰るつもりだった。仕事は済んだ、とな。金を追いかけたことはない。一度もだ」
ミスター・Tのコメントに対し、Netflixとスコット・ワイントロブ監督は返答していない。同作は、9月8日からNetflixで配信される。
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ロッキー3
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