トム・クルーズが、パラマウントによるワーナー買収について「すばらしいと思う」と支持を表明した。12の州と米脚本家組合が差し止めを求めて争うなか、ハリウッドを代表するスターが公然と賛成に回った。
クルーズは米国のスポーツ番組「ザ・パット・マカフィー・ショー」に出演。統合後は年に30本の映画が作られるという計画についても、必ず実現すると期待を示している。
パラマウントとワーナーは、いずれもハリウッドを代表する老舗スタジオだ。「トップガン」や「ゴッドファーザー」を送り出してきたパラマウントが、「ハリー・ポッター」やバットマンで知られるワーナー・ブラザース・ディスカバリーを買収しようとしている。規模は約1110億ドル(約18兆円)にのぼる。州側は、二社が一つになれば作られる映画が減りかねないと訴えている。
年に30本というのは、パラマウントのデビッド・エリソンCEOが掲げている目標だ。クルーズは番組でこう話している。
「すごいことだと思う。彼らは30本を届けるつもりでいる。ぼくにとって、ここは業界ではなく運命共同体なんだ。スタジオにいる人たちは、そこで働いている人というだけじゃない。家族なんだ。30本の作品は必ず世に出てくると思っている」
一方で、この統合には映画人の反対が続いてきた。7月にはベネディクト・カンバーバッチらが英紙ガーディアンに反対の意見記事を寄せ、これまでに1000人を超える映画人が反対を表明してきた。パラマウント側は、統合後の事業の一部を切り離す案を話し合う用意があるとの姿勢を示しており、ジェーン・フォンダら俳優は州側に対し、譲歩に応じないよう求める動画を公開している。
ちなみにクルーズにとって、パラマウントは長く仕事をしてきた場所だ。1996年の1作目から「ミッション:インポッシブル」シリーズ8作すべてを同社で作ってきた。今回の買収を主導するエリソンCEOとの縁も長く、パラマウントを買収したスカイダンスを率いる同氏とは、「トップガンマーヴェリック」で並んで製作に名を連ねている。
州側と両社の次の審理は9月25日に開かれ、裁判そのものは来年3月2日に始まる。
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トップガンマーヴェリック
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Photo by Shane Anthony Sinclair/Getty Images for BFI