【第83回ベネチア国際映画祭】ロバート・パティンソン主演のコンペ注目作、「オアシス」ドキュメンタリー上映ギャラガー兄弟が登場

オアシス・ギャラガー兄弟

【第83回ベネチア国際映画祭】ロバート・パティンソン主演のコンペ注目作、「オアシス」ドキュメンタリー上映ギャラガー兄弟が登場

9月7日(月) 15:00

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現在開催中のベネチア国際映画祭で、現地時間の9月5日、ロバート・パティンソンが主演するコンペティションの注目作「Primetime」と、UKの人気バンド、オアシスを追ったアウト・オブ・コンペティション部門のドキュメンタリー、「オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー」が披露され、リド島を沸かせた。

前者は2006年から2008年までアメリカで放映された、いわゆるリアリティ番組のホストであったクリス・ハンセンとそのチームを描いたものだ。未成年をネットでハントする性的虐待者を、番組が雇ったおとりを使って誘い出し、隠しカメラで撮影するという内容。だが道徳的な大義名分と、番組の視聴率を取ることの狭間で、スタッフの精神的な負担が次第に大きくなっていく。

パティンソンが自らプロデュースを担当。ドキュメンタリー出身で今回が初フィクションとなった若手、ランス・オッペンハイム監督がメガホンを握った。もっとも、典型的な伝記映画のアプローチとは異なり、ときに不穏で悪夢的な映像が挟まれる。ハンセンのキャラクターは、パティンソンが演じたバットマンや「オデュッセイア」のアンティノオスにも通じるような二面性を持っている。

レッドカーペットにはパートナーのスキ・ウォーターハウスを伴って登場。リラックスし、仲睦まじい様子を覗かせた。また取材陣の質問にこたえ、この役柄の魅力について、「ジレンマを抱えそれと格闘するキャラクターというのはつねに面白い。まるで向かい合う2つの磁石のようで、そこから無限のエネルギーが生まれる。演じる身にとっては、とてもチャレンジングです」と語った。

後者は、オアシスの16年ぶりの再結成ツアーを機に作られたドキュメンタリーで、プロデュースと脚本を、「ピーキー・ブラインダーズ」シリーズなどで知られるスティーブン・ナイトが担当。監督にはPV出身のディラン・サザーンとウィル・ラブレースのコンビが抜擢された。

2009年のツアー中に仲違いして以来、再結成までの15年間、リアムとノエルのギャラガー兄弟がまったく顔を合わさなかったことは有名だが、そんな彼らがぴりぴりとした雰囲気のなかでリハーサルを始める場面から始まり、ワールドツアーの初日には、ついにリアムがノエルの手を取って登場。舞台上で見事な和解を果たし、世界中のファンを熱狂させていく様子が描かれる。ふたりのコメントが代わる代わる挟まれるとともに、後半には膝を突き合わせて語り合う場面も。音楽ものに長けた監督コンビだけに、バンドのライブ感を最大限に生かしたエモーショナルなドキュメンタリーである。ファンにとって感涙ものであるのはもちろん、特にファンでなくてもこのバンドの魅力と特異性が実感できる作りになっている。

ベネチアの公式上映にはなんとギャラガー兄弟も参加。さすがはロックスターのオーラたっぷりに、彼らを一目見ようと駆けつけたファンに歓喜をもたらした。本作は日本で9月11日から2週間限定で劇場公開されることが決定している。(佐藤久理子)

【作品情報】
・ オデュッセイア

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Photo Jacopo Salvi-Courtesy Archivio Storico La Biennale di Venezia
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