菅田将暉が初監督と主演を務め、映画監督・青山真治さんが遺した長編小説『死の谷’95』を映画化することが決定した。撮影は10月にスタートする。
【写真】映画『死の谷’95』で初監督&主演を務める菅田将暉
本作は、日本映画界に数々の功績を残し、2022年3月に逝去した青山さんによる同名長編小説の映画化。生前の青山さんが菅田を主演に迎えて映画化することを熱望していた企画で、菅田が自らメガホンを取り、その意志を受け継ぐ。
菅田にとって、青山さんが監督を務めた映画『共喰い』(2013年)での出会いは、映画人として最も重要なターニングポイントのひとつ。『共喰い』の劇場公開から13年を迎えた今、初監督作として青山さんの遺した物語に挑む。
大学教授として社会的な成功を収める兄・一郎と、何者でもない自分を自覚する弟・次郎。対照的な道を歩む「似ていない兄弟」の再会から物語は始まる。一郎から、嫂(あによめ)・直美の素行調査を依頼された次郎は彼女を追い、海岸沿いのホテルへと向かう。そこで彼が見たものは、霧に包まれた海へと消えていく直美の後ろ姿だった。
それから数年後、探偵業を営む次郎のもとへ、元自衛官の鹿群から、失踪した女・幸子を捜してほしいと依頼が入るのだが――。
スタッフには、菅田が絶大な信頼を寄せる、今最も注目すべき演出家の山田健人が共同監督として名を連ねる。さらに脚本には、多摩美術大学で青山さんの教えを受け、その作家性を最も深く理解する甫木元空が参画。過去に映画『サッド ヴァケイション』や『共喰い』を手掛けてきた、青山作品の揺るぎない伴走者であるスタイルジャムの甲斐真樹がプロデュースを務める。
配給を手がけるのは、興行収入27億円を突破したオリジナルアニメーション映画『超かぐや姫!』や、『劇場版モノノ怪』シリーズ、テレビアニメ『日本三國』などを手がける株式会社ツインエンジン。本作は、アニメーションの企画・プロデュース会社であるツインエンジンが参入する実写映画プロジェクトの一環であり、映画『日日是好日』や『おーい、応為』を手がけた株式会社ヨアケとの共同配給によって劇場公開される。
映画『死の谷’95』は10月撮影開始。
※菅田将暉、山田健人のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■菅田将暉
青山さんが亡くなった翌年、映画『共喰い』のみんなでご飯に行きました。
その時、プロデューサーの甲斐さんに渡された本が『死の谷’95』でした。
青山真治監督は、僕の人生を変えた人です。
また一歩思わぬ方向へ、人生を変えられてしまいそうです。
嬉しいやら悲しいやらもうぐっちゃぐちゃです。
そんな想像を絶する旅に、山田健人を巻き込み、元々、青山真治に人生を翻弄されている甫木元空も巻き込み、
他スタッフ・キャスト色んな人を巻き込み巻き込み、
現在、映画制作の準備をしています。
主演、監督、脚本、と、未知数な日々ですが、青山組を思い出しつつ、
山田監督とフレッシュに、映画を楽しもうと思っています。
こんな機会を頂けて、感謝しています。
まずは目指せクランクインなのですが、映画館でお会いできる日を楽しみにしています。
■山田健人
長編映画に向き合う日々はなにもかも学びの日々です。
今回ご一緒するキャストやスタッフの皆さんからもらった分だけ、私からも皆さんにお返しできるよう、
まずは目の前のことに集中するのみです。
もちろん演出家としての自分の知見も最大限発揮して、文字通り面白い作品にできたらなと思っております。
この経験を経て自分もまた成長できる予感がしていて、楽しみです。青山さんありがとうございます。
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