フランスの映画監督トニー・ガトリフが、9月2日、南仏アルルで健康上の問題により死去したとAFP通信が伝えた。77歳だった。
ガトリフ監督は新作に取り組んでいた最中であり、家族は「彼の映画の美しさ、寛大さ、喜び、詩情、そして音楽への愛は、私たちの心の中に永遠に残り続けるでしょう」と声明を発表した。
1975年の「La Tête en ruine」から長編映画を発表し、ロマの音楽を追う音楽映画「ラッチョ・ドローム」(93)でカンヌ「ある視点」賞を受賞。ガトリフ監督の母方のルーツでもあるロマの歴史、文化や音楽を描く数々の作品を発表している。ロマン・デュリスが、ロマの歌手を求めてルーマニアを旅する「ガッジョ・ディーロ」(97)、ジプシー・ジャズに惹かれる白人少年とロマの少女との恋を描く「僕のスウィング」(01)、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した「愛より強い旅」(04)など。
また、第2次大戦下のロマ虐殺を描いた「Liberté」(10/日本未公開)、第2次世界大戦中、フランスのレジスタンス活動で活躍し、ホロコーストを奇跡的に生き延びたステファン・エセルの著作を映画化した「怒れ!憤れ!ステファン・エセルの遺言」(12)など社会的、政治的テーマを扱った作品も発表している。2025年の「アンジュ」(日本未公開)が遺作となった。
【作品情報】
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ガッジョ・ディーロ
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