「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督の新作「ワイルド・ホース・ナイン」が、来年のアカデミー賞レースの有力候補に浮上したと、米バラエティが報じた。第89回ベネチア国際映画祭でワールドプレミアされた同作では、13分間ものスタンディングオベーションが続いたという。
舞台は、モアイ像で知られるイースター島だ。1973年、チリで軍事クーデターが起きる直前、CIAの局長(スティーブ・ブシェーミ)の命令で、長年組んできた工作員のクリス(ジョン・マルコビッチ)とリー(サム・ロックウェル)が、首都サンティアゴから島へ送り込まれる。
石像に囲まれた孤島で、二人はそれぞれの暗い過去と、進行中の陰謀に向き合っていくブラックコメディだという。
マクドナー監督がベネチアで新作を初上映するのは、これで3作連続になる。2017年の「スリー・ビルボード」と2022年の「イニシェリン島の精霊」もここで初上映され、どちらも脚本賞を受けたあとアカデミー賞に進んだ。前者は7部門、後者は9部門の候補になり、「スリー・ビルボード」ではロックウェルが助演男優賞を手にしている。
今回、賞レースで名前が挙がっているのはマルコビッチだ。「マルコヴィッチの穴」などで知られ、アカデミー賞に2度候補になりながら受賞はない。本人は記者会見でこう話している。
「とてもありがたい話だ。だが、いちばんうれしいのは作品が注目されることだ。すばらしい俳優が何人も出ているし、脚本も演出も美しい。自分にとって大事なのはそこだ」
来年の第99回アカデミー賞をめぐっては、8月の時点では監督賞をクリストファー・ノーラン監督の「オデュッセイア」とドゥニ・ビルヌーブ監督の「デューン砂の惑星 PART3」が争うとみられていた。そこへ、ベネチアから割って入る形になる。「ワイルド・ホース・ナイン」は、2027年1月29日に公開される。
【作品情報】
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ワイルド・ホース・ナイン
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Photo by Gilbert Flores/Variety via Getty Images