【漫画】本編を読む
スマホにかまけて、ビラ配りをはじめ道行く人の声かけを聞きもせず「いらない」とあしらっていた男性。けれど、不穏な「…いりますか?」という問いにも「いらないから」と答えてしまったことが仇となり――。
不用意な反応がよからぬものを招いてしまうのはホラーの常道。そんな恐怖展開と予想外のオチを描いた短編漫画に、X(旧Twitter)上で1.7万件の「いいね」とともに「怖いけど怖くない」「ホラー&コミカルの落差がすごい」と反響が集まっている。
同作は、ネブクロ(@nebukuro41)さんがくらげバンチ(新潮社)で連載する漫画「訳アリ心霊マンション」(※単行本第7巻は2026年5月9日発売)の一篇。エピソードの紹介とともに、作者のネブクロさんに作品制作の舞台裏を訊いた。
■怪談にコメディーを掛け合わせたら独特のおもしろさへ!
本作「訳アリ心霊マンション」は、怖いはずの怪談を思わず笑ってしまう物語へ変えてしまうホラーコメディだ。主人公の東雲薫は、心霊現象を理由に敬遠されるマンションへ、お化けや霊を“入居者”として迎えようと奔走する。シリアスな場面にも薫の斜め上をいく行動が入り、独特のおもしろさを生み出している。
作者・ネブクロさんに着想のきっかけを聞くと、「気絶して目が覚めたら運よく霊が消えていた」といった、怪談にありがちな展開の“ツッコミどころ”に注目したという。「自分がホラー物を描くなら、他との差別化も含めてそういった点を突いていこう」と考えたことを皮切りにもともとは個人制作としてSNSで発表していた本作だが、第17回「くらツイ漫画賞」で大賞を受賞し、その後、連続する物語として再始動した。連載では、物件だけでなく住人が抱える“訳アリ”にも焦点を当て、ギャグだけで済ませず丁寧に描いている。
さらに「ホラー漫画でもコメディ漫画でもなく、その2つがミックスして成り立つホラーコメディ」と語るネブクロさん。読みやすさを大切にし、1話完結の話も多く、途中からでも楽しめる構成を意識しているという。先の読めない展開が待つ本作を、好きなときに好きなように楽しんでみてはいかがだろうか。
取材協力:ネブクロ / くらげバンチ(新潮社)
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