このところ国民的な人気が爆発しているように見える、天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。24歳となって公務などの報道も増えたためか、その柔らかく品のある雰囲気や装いに注目が集まっています。
華やかにメイクをしているわけではないのに、透明感があり、知性を感じさせる佇(たたず)まい。「上品メイクのお手本」と感じている人も多いのではないでしょうか。
今回は、美容ライター・美容研究家として活動する筆者の視点から、愛子さまのメイクが上品で洗練されて見える理由を読み解きます。
1.肌ツヤは「上から足す」のでなく、ベースを生かす
愛子さまの肌は、自然で上品なツヤが印象的です。ギラつきや白浮きはなく、まるで肌そのものからにじみ出るようなツヤを感じます。
パールやラメ感の強いハイライトでツヤを演出したというよりは、化粧下地やファンデーションによる自然なツヤを生かしたベースメイクに見受けられます。
また、肌色になじむファンデーションを薄くまとい、白浮きや厚塗り感を感じさせないことも、透明感のある印象につながっているように感じます。
さらに、フェイスパウダーでツヤを消しすぎないことで、肌になじむツヤが生まれているように感じます。
2.眉は直線に近く、毛流れと濃淡で立体感を出す
愛子さまの眉は、穏やかな顔立ちに調和した、ゆるやかなカーブが印象的です。眉山や眉尻をくっきりと描いたデザインではなく、全体的に直線に近い、なだらかなラインで、目のアーチとも自然になじんでいます。
また、太さも目の大きさや顔立ちに合った絶妙なバランス。高校生の頃のお写真と比べても、眉の形や太さそのものは大きく変わっていないように見受けられます。
それでも以前より洗練されて見えるのは、毛流れが整い、濃淡がついているからではないでしょうか。眉頭は淡く、中央から眉山にかけて自然な濃淡があり、立体感が生まれています。
さらに、眉色も自眉になじみながら、ほんの少し明るめに整えられているように見え、軽やかでやわらかな印象につながっているように感じます。
3.ポイントメイクは、色で主張しない「なじみ色」
愛子さまのポイントメイクは、どの色もご自身の肌や雰囲気になじみ、穏やかでやわらかな魅力を引き立てているように感じます。
特にアイメイクは、そのときの装いや全体の雰囲気とも調和するような色使いです。アイラインやマスカラで目元の印象を強調するというより、自然な陰影で目元に奥行きを生み出しているように見受けられます。アイメイクそのものが目立つのではなく、やわらかな眼差しが印象に残ります。
リップも、ご自身が持つ血色感の延長線上にあるような色味を選ばれているように見受けられます。顔色を自然に明るく見せながらも、色だけが際立つ印象はありません。
また、チークもいかにも塗っていると感じさせる主張はなく、骨格を自然に引き立てながら、ほんのりと血色感を添えているような印象です。
ここでいう「なじみ色」とは、存在感を消す色ではなく、ご本人の魅力を自然に引き立てる色のこと。どのポイントメイクも主役になるのではなく、ご本人の魅力を引き立てる脇役に徹していることが、上品な印象につながっているように感じます。
上品さや魅力は、メイクだけでは生まれない
愛子さまのメイクが多くの人に好印象を与えるのは、メイクのテクニックや工夫だけではないでしょう。
お言葉、笑顔、立ち居振る舞い、お人柄がベースにあるからこそ、メイクや装いにも品格と親しみやすさがにじみ出ているように感じます。
愛子さまのメイクを通して感じたのは、メイクで誰かになる必要はないということです。自分に似合う色や質感を選び、自分らしさを大切にすることが、その人ならではの魅力を引き出してくれるのではないでしょうか。
<文/遠藤幸子>
【遠藤幸子】
美容ライター/エイジング美容研究家スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:@sachikoendo_
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