「アベンジャーズ」新作、脚本が完成しないまま撮影に入っていた

アンソニー・ルッソとジョー・ルッソ(左から)

「アベンジャーズ」新作、脚本が完成しないまま撮影に入っていた

9月4日(金) 19:00

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「アベンジャーズドゥームズデイ」が、脚本の完成を待たずに撮影へ入っていたと監督のアンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ兄弟がAP通信のインタビューで明かした。

「アベンジャーズドゥームズデイ」は、世界歴代興収2位の28億ドル(現在のレートで約4400億円)を記録した2019年の「アベンジャーズエンドゲーム」に続く作品だ。監督は「エンドゲーム」と同じルッソ兄弟で、同作で命を落としたトニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr.が、今度は最大の敵となる悪役ドクター・ドゥームを演じる。クリス・エバンスのスティーブ・ロジャースも復帰し、アベンジャーズに「ブラックパンサー」のワカンダ勢、ファンタスティック4、旧「X-MEN」の面々と、それぞれ別の世界から集まったヒーローが一堂に会するという。「アベンジャーズシークレット・ウォーズ(原題)」との2部作になる。

「エンドゲーム」を最後に、ルッソ兄弟はマーベルを離れていた。自身の製作会社AGBOを拠点に、「チェリー」(2021)、「グレイマン」(2022)、「エレクトリック・ステイト」(2025)と配信向けの監督作を3本手がけた。だが批評家の評価はいずれも振るわず、米国の映画批評集約サイト、ロッテン・トマトの批評家スコアは順に37%、45%、14%にとどまっている。一方、製作にまわったNetflixの「タイラー・レイク命の奪還」はシリーズ化され、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」はアカデミー賞作品賞を受賞した。

その兄弟をマーベルに呼び戻したのは、共同脚本のスティーブン・マクフィーリーが持ち込んだ、物語の土台となる構想だったという。ふたりが引き受けたのはすでに動き出していた企画の仕切り直しで、その結果、脚本が固まらないまま撮影に入ることになった。

もっとも、ふたりはそれを不都合とは考えていない。脚本を生き物のようにとらえている、というのが説明だ。ジョー・ルッソ監督は、その理由をこう話す。

「僕らは即興と稽古を土台にする監督なんだ。俳優が役に何を持ち込んでくるのかを見たい。撮影の数日前、数週間前になるまで俳優が決まらないこともある。そして、そういうときにこそ魔法が起きることが多い」

兄弟が離れたあとのマーベルも、順風ではなかった。2023年の「マーベルズ」は世界興収2億600万ドル(現在のレートで約330億円)にとどまった。2025年の「キャプテン・アメリカブレイブ・ニュー・ワールド」は、観客の出口評価シネマスコアでマーベル映画として最低のB−を付けられたと、AP通信は伝えている。マーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長も、作品を出しすぎたことが一因だと認めているという。

アンソニー・ルッソ監督は、「ドゥームズデイ」がマーベルの立て直しになるのかと問われ、それも今回ならではの難しさだとしたうえで、こう続ける。

「マーベルと組んできてありがたかったのは、マーベル作品全体の責任まで僕らが負うわけではない、という点なんだ。僕らが関わるのは、そのうちのごく一部にすぎない。その一部でなら、物語の筋を通すことができる」

ルッソ兄弟は「ドゥームズデイ」の仕上げと並行して、「シークレット・ウォーズ」の準備に入っている。「アベンジャーズドゥームズデイ」は12月18日に公開される。

【作品情報】
・ アベンジャーズドゥームズデイ

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Photo by David Jon/Getty Images for AGBO
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