黒沢清監督の「回路」が、ハリウッドで新たに映画化されると、米デッドラインが報じた。同作はインターネットを通じて幽霊が広がっていく恐怖を描く2001年の作品で、2006年にも一度ハリウッドでリメイクされている。
「回路」は、同僚の自殺や勤め先の社長の失踪が相次ぐなか、パソコンの画面に「幽霊に会いたいですか」というメッセージが浮かび上がる、という物語だ。加藤晴彦と麻生久美子が主演し、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品された。2000年代には日本のホラーが相次いでハリウッドでリメイクされており、2006年の「パルス」もその一本だった。脚本を書いたのは、「エルム街の悪夢」(1984)のウェス・クレイブンだ。
今回はソニーのスクリーン・ジェムズと製作会社スパイグラスが企画を進めている。製作は、ホラー「SMILE スマイル」のパーカー・フィンが、自身の製作会社バッド・フィーリングで手がける。物語は現代に置き換えられ、登場人物も一新されるという。どの国が舞台になるのかも、まだ明かされていない。
監督に決まったデイブ・ボイルは、Netflixのドラマ「忍びの家 House of Ninjas」を手がけた人物だ。日本を舞台にした作品や、日本人を主人公にした作品を長く手がけており、脚本を書いた「東京カウボーイ」もそのひとつだ。「忍びの家」で組んだ賀来賢人とは、2024年に製作会社SIGNAL181を共同で設立している。
SIGNAL181の第1作となったホラー「Never After Dark ネバーアフターダーク」は、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)のミッドナイター部門で観客賞を受けた。同作は今年6月に日本で公開されている。
【作品情報】
・
回路【関連記事】
・
小津安二郎の知られざる素顔と名作の原点に迫るドキュメンタリー映画「小津ダイアリー」10月9日公開・
「オブセッション 災愛」監督「ホラーには無限の可能性が広がっている」恐怖シーンは黒沢清「回路」から大きな影響・
「黒牢城」黒沢清監督が型破りな時代劇で目指したもの、織田信長に反旗を翻した荒木村重に託した思い