一歩外に出るだけで汗が噴き出すような厳しい暑さが続く夏。「首元がかゆい」「あごの下に赤いブツブツができた」と感じていませんか? 実はこれ、あせもかもしれません。
“あせも”と聞くと子どもの肌トラブルというイメージがありますが、実は近年の猛暑の影響で“大人のあせも”に悩むケースがあるそうです。
実は筆者自身も、あごの下から首にかけて小さなブツブツができ、かゆみが気になる状態に。「そのうち治るだろう」と放置していましたが、気付くと無意識に掻いてしまい、悪化しそうで心配になりました。
そこで今回は、野村皮膚科医院院長で医学博士、日本専門医機構認定専門医の野村有子先生に、大人のあせもの原因や予防法についてお話を聞きました。毎日のケアに役立つあせも対策におすすめアイテムも紹介します。
子どもだけじゃない! 大人にも増えている「あせも」とは?
――あせもにはどのような種類があるのでしょうか。
野村先生
「子どもによく見られる透明な小さな水ぶくれのようなあせもは『水晶性汗疹(初期のあせも)』です。一方、赤いブツブツができる『紅色汗疹』は大人にも見られるタイプです。汗の通り道である汗管が詰まり、その周囲に炎症が起こるため、かゆみを伴い、治りにくい傾向があります。
また、あせもを掻き壊すなどしてひっかき傷に細菌感染を起こすと、膿や腫れを伴う皮膚トラブルにつながることもあります」
――なぜ今、大人のあせもが増えているのでしょうか。
野村先生
「近年は“夏が長くなった”ことが考えられます。日本はもともと湿度が高く汗をかきやすい環境ですが、近年は猛暑や二季化の影響で、汗をかく期間が以前より長くなっています。さらに暑くなる時期も早まり、肌への負担が増えています。
特に首や胸の谷間、脇、ひじ裏、ひざ裏など汗がたまりやすい部位は、大人でもあせもができやすくなります」
たしかに筆者も、スマートフォンを長時間見ていると首を下に向けた姿勢が続き、首元に汗がたまっていることがあります。汗をかいたまま放置していたことも、今回の症状につながったのかもしれません。
今日からできる! 大人のあせも対策
あせもの予防や悪化を防ぐには、汗をそのままにしないことが何より重要。
野村先生がおすすめする対策はこちらです。
・汗をかいたら清潔なタオルやハンカチでこまめに拭く
・外出時はボディシートや濡れタオルを携帯し、汗を拭き取る
・レジャーや長時間の外出では着替えを持参する
・帰宅後はシャワーで汗を洗い流す
・通気性・吸湿性の良い下着や衣類を選ぶ
・暑さを我慢せず、エアコンを適切に使用する
野村先生
「特に汗がたまりやすい首、顔、脇の下、ひじ裏、ひざ裏は、こまめなケアを心がけましょう。
また、『少しかゆいかな』と感じた段階で対処することも大切です。掻いてしまうと炎症が悪化し、とびひなどの感染症を起こしたり、治りにくくなったりすることがあります。
汗をかきやすい部位に赤みやブツブツが現れたら、市販のあせもケア用品を活用するのも一つの方法です」
大人のあせもケアにおすすめのアイテム
●ユースキン 薬用あせもジェル(140mL・858円/医薬部外品/販売名:ユースキンリカAソフト薬用ジェルa)
肌荒れ防止有効成分グリチルリチン酸ジカリウムを配合。さらに、ももの葉エキス、アロエエキス、しその葉エキスが肌にうるおいを与え、汗による肌荒れを防ぎます。
みずみずしいジェルタイプなのでベタつきにくく、暑い季節でも使いやすいのが魅力です。
●ユースキン あせもクリーム(32g・858円/第3類医薬品/販売名:ユースキン リカAソフト)
あせものかゆみを素早く止める、あせも・かぶれ治療薬。症状が気になるときの常備薬として持っておくと安心です。
●ジョンソン®︎ナチュラルベビーパウダー 100g 417円(税込)※筆者調べのAmazon価格
99%植物由来成分ベビーパウダーで、赤ちゃんから大人まで幅広い世代に使えます。
汗を吸収し、あせもを防ぎ、さらっと清潔な肌に整えてくれます。
●資生堂ベビーパウダー(プレスド)50g 715円(税込)医薬部外品
赤ちゃんのやわらかな肌をさらっとさせる、携帯に便利な固形のパウダー。あせもを防ぎ、さらさらとしたすこやかな肌を保ちます。パフ内蔵で、とびちりが少ない固形タイプです。
==========
「あせもくらい大丈夫」と放置していると、かゆみや炎症が悪化し、治るまで時間がかかることもあります。
首やあご、脇などにブツブツやかゆみを感じたら、早めのケアを始めることが、肌トラブルを防ぐ第一歩です。ただし、自宅のケアで改善しない場合や症状が強い場合は、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
<写真・文/佐治真澄>
【佐治真澄】
美容ライター/化粧品会社のPR経験をもとにライターとして活動を開始。現在はWEBを中心に多くの媒体で美容記事を執筆。スキンケア、メイク、ボディ、ヘアケアなど幅広いジャンルに精通。
【関連記事】
・
日焼け止めを「家を出る直前に塗る」のがNGなワケ。意外と知らない“正しい塗り方5つ”を医師が解説
・
「ほぼ砂糖の塊です」熱中症対策のつもりが、虫歯の原因に? 夏の外出“定番アイテム”に歯科医が警鐘
・
40代からの角質ケア、あなたはやり過ぎかも?美肌のプロ愛用の「毛穴の黒ずみスッキリ」アイテムとは
・
50代からはやり過ぎ美容に気をつけて!女優も通う人気エステティシャンが明かす‘’大人の美容の秘訣
・
夏の頭皮をボロボロにする「NG行為」とは?予約の取れない「育毛鍼灸師」に聞いた