別れは終わりではない――痛みと優しさ描くイザベル・コイシェ最新作「ムクドリと人生とレモンパスタ」11月13日公開

ポスタービジュアル

別れは終わりではない――痛みと優しさ描くイザベル・コイシェ最新作「ムクドリと人生とレモンパスタ」11月13日公開

8月31日(月) 10:00

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「死ぬまでにしたい10のこと」「マイ・ブックショップ」のイザベル・コイシェ監督最新作「tre ciotole」が「ムクドリと人生とレモンパスタ」の邦題で、11月13日公開される。ポスタービジュアル、場面写真が披露された。

恋人との些細な口論の末、突然ひとりになった高校教師マルタ。がらんとした部屋で、食べ物の味も、光の色も、世界の輪郭さえも失われていく。そんな彼女が始めたのは──三つのボウルに食材を丁寧に盛り付ける、奇妙で静かな“儀式”。K-POPスターの等身大パネルとの対話、キッチンの光に気づく瞬間、ローマの街を自転車で駆ける時間。小さな行為の積み重ねが、やがて彼女を再び世界へとつなぎ直していく――。

複雑で変化の激しい世の中で、私たちに与えられているのは、生きていると感じさせてくれる儚い瞬間だけだ。別れは終わりではない。それは、静かに受け入れ、もう一度歩き出すための時間である。イタリア文学の鬼才ミケーラ・ムルジャが晩年に遺した短編集「Tre ciotole」の一作「危機の1年のための儀式」が原作。死の直前に書かれたその物語には、痛みと優しさが同じ温度で息づいている。

イザベル・コイシェは、小さなディティールを重ね合わせ、映画という視覚的言語でそのまなざしを受け継いだ。流れるようなカメラワークと親密なクローズアップは、人生の重大な局面と向き合いながら安らぎを求める女性の姿を、そっとすくい上げる。主演はイタリア映画界を代表する名優アルバ・ロルバケルとエリオ・ジェルマーノ。

「ムクドリと人生とレモンパスタ」は11月13日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、UPLINK吉祥寺ほか全国公開。

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