「ヴェノム」「マッドマックス怒りのデス・ロード」などで知られる俳優トム・ハーディが、フランキー・ピューリッツァー名義でラッパーとしてデビューアルバムを発表した。米Deadlineが報じた。
15曲入りのアルバム「Czarface Meets Frankie Pulitzer」は、ヒップホップ・コレクティブCzarfaceとのコラボレーション作品。バスタ・ライムス、メソッド・マン、El-Pらがゲスト参加し、シェイクスピアからマーベル、スティーブン・キングまで、ハーディの俳優活動とも響き合う引用や言及が随所に盛り込まれている。
なかでも異彩を放つのが、楽曲「Grim-Visaged War」だ。ハーディは「ダークナイト ライジング」(2012)で演じた悪役ベインの声を再現し、シェイクスピアの戯曲「リチャード三世」に登場する「不満の冬」の独白を朗読している。
バスタ・ライムスとのコラボ曲「Raw Forever」では、マーティン・スコセッシ監督作「救命士」(1999)に言及。同作でニコラス・ケイジが演じた救命士フランク・ピアースを、自身のラップ名であるフランキー・ピューリッツァーに重ねている。
同曲には、ウィレム・デフォーとグリーン・ゴブリンを結びつけるリリックも登場。さらに、マーベルの人気ヴィラン、ドクター・ドゥームことヴィクター・フォン・ドゥームを引用するなど、映画ファンなら思わず反応するネタが詰め込まれている。
メソッド・マンを迎えた「Mad Technology」では、スティーブン・キング作品の世界へ。「クジョー」や、「ミザリー」でアカデミー主演女優賞を受賞したキャシー・ベイツを題材に、過激な表現を交えながらライバルを挑発している。
Czarfaceは2021年から、フランキー・ピューリッツァーと名乗る正体不明の新人ラッパーとのコラボレーションを開始。その声や作風から、正体はハーディではないかとの臆測が広がっていた。
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Photo by Samir Hussein/WireImage/Getty Images