ウッディ・アレン新作、10月にスペイン・マドリードで撮影へ

ウッディ・アレン監督近影。2025年10月、妻のスン・イーとブロードウェイにて。

ウッディ・アレン新作、10月にスペイン・マドリードで撮影へ

8月26日(水) 21:00

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ウッディ・アレン監督のタイトル未定の新作映画が、10月5日からスペイン・マドリードで撮影を開始することがわかった。米バラエティが報じた。

仮題は「WASP 2026」で、「Woody Allen Spring Project 2026」の略。キャストと物語の詳細は発表されていない。スペインでは、マドリードを拠点とするペネロペ・クルスとハビエル・バルデムが出演するとの臆測も流れていたが、関係者は両者の参加を否定している。クルスとバルデムは、アレン監督の「それでも恋するバルセロナ」に出演し、クルスは同作でアカデミー助演女優賞を受賞した。

新作には、マドリード州政府とマドリード市議会から計約300万ユーロの助成金が拠出される。この公的支援がなければ、製作そのものが実現しなかった可能性が高いという。ただし、資金の拠出には複数の条件が設けられているという。条件の一つは、今回はタイトルに「Madrid」を入れること。また、市議会は「少なくとも全体の15%を屋外で撮影し、マドリードと容易に認識できる形で、市の文化的、建築的、歴史的側面を示すこと」を求めている。

プリプロダクションと撮影はマドリードで行い、ポストプロダクションは同地とニューヨークに分けて実施される。全額の資金調達には、国際映画祭でのプレミア上映も必要になるという。候補のひとつには、2023年にアレン監督の「Coup de Chance(原題)」を上映したベネチア国際映画祭が挙げられている。

スペイン国内では、税額控除やスペイン映画機関ICAAの助成金、テレビ局による放映権の事前購入を通じ、さらに約400万ユーロを調達できる可能性がある。一方、完成には国際セールスで580万~700万ドルを確保する必要があり、資金集めは今後も続く。

マドリード市議会は、総投資額1,140万ドルのうち79%が市内で使われ、1196人の直接雇用と2293人の間接雇用を生み出すと試算。映画をきっかけにロケ地を訪れる「スクリーン・ツーリズム」の効果にも期待を寄せている。

今回の公的支援額は、「それでも恋するバルセロナ」にカタルーニャ州政府とバルセロナ市議会が拠出した150万ユーロの約2倍にあたる。同作以降も、アレン監督はイタリアの支援を受けた「ローマでアモーレ」や、フランスの税制優遇制度を活用した「Coup de Chance(原題)」など、各都市の制度を利用してヨーロッパでの映画製作を続けてきた。

撮影開始日は判明したものの、あらすじや出演者は引き続き伏せられている。業界関係者は、アレン監督が作品の詳細を直前まで明かさないことで知られるとし、今秋のアメリカン・フィルム・マーケットが近づけば、新たな情報が出てくる可能性があると話している。

【作品情報】
・ ローマでアモーレ

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Photo by Bruce Glikas/WireImage/Getty Images
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