2020年に韓国で映画化された江戸川乱歩賞作家・曽根圭介の小説を、城定秀夫監督、鈴鹿央士主演で映画化する「藁にもすがる獣たち」の完成披露舞台挨拶が8月25日、東京建物ぴあシアターで行われ、鈴鹿央士、成宮寛貴、森七菜、MEGUMI、青木マッチョ、小手伸也、風吹ジュン、そして城定秀夫監督が登壇した。
本作は、たまたま発見された1億円のボストンバッグを巡って、欲望に駆られた人間たちが予測不能のマネーサバイバルを繰り広げるノンストップ・サスペンス。国内外の映画祭で高い評価を受ける城定監督と、「岸辺露伴は動かない」シリーズなどで知られる脚本家・小林靖子が初タッグを組んだ話題作だ。
イベントは、本作のために制作された“1億円札”が会場中に舞い散る中、キャスト陣が登場する、という派手な演出とともにスタート。その華やかな雰囲気に、会場からは大きな歓声と拍手が鳴り響いた。
そんな会場の興奮冷めやらぬ中、ステージに登壇した鈴鹿は客席に向かって「本日は、公開より少し前に映画を楽しんでいただけるということで、どういう反応になるのか、すごく気になりますが、楽しい時間になればいいなと思います」と挨拶。続く成宮が「ちょうど1年前の暑い時期の撮影で、とても大変な撮影でしたが、僕自身、映画の撮影がとても久しぶりだったので。ものすごく意気込んで現場に向かったのを覚えています」と感慨深げに振り返ると、城定監督も「僕も20年以上監督をやってきましたが、こんなシーンを撮ったことがないというものがたくさんある映画になりました。ぜひ楽しんでください」と付け加えた。
本作で弱小YouTuber、佐藤寬治を演じた鈴鹿が「売れていない配信者という設定だったので、人気YouTuberの方たちのYouTubeを見て、こういうテンションであいさつをしているんだなと思った」と語ると、「どういうテンションでやればいいんですか?」とリクエストが入り、会場は大笑い。そこで仕方なく「どーも!」とあいさつをしてみせた鈴鹿だったが、会場の空気は少し微妙な感じに。だが「佐藤寬治はこれでいいんです」と返す鈴鹿に、会場は大いに盛り上がった。
一方の森は、共演シーンが多かったというMEGUMIとのエピソードを披露。「現場で日焼けをしちゃって。MEGUMIさんに相談をさせていただいて。ずっとビューティトークをしていました。それとMEGUMIさんのブランドの化粧品やサプリをバッグごといただいて。そのバッグを、1億円とられないような感じで、誰にもとられないように大事にしてました」と笑う森に対して、MEGUMIも「森さんはその場でポチって、次の撮影に持ってきてくれたりして。とても素直な生徒さんで、とても高いポテンシャルの持ち主だと思いました」と笑顔で応じた。
さらに話題は、昨年の7月に閉館した映画館「丸の内TOEI」で敢行された大迫力のアクションシーンについて。成宮は「歴史ある映画館を贅沢にぶっ壊しながら撮影して。とてもぜいたくだなと思いました」としみじみ。さらにこのシーンで、スクリーンに映画「仁義なき戦い」が上映されていたということで、「『仁義なき戦い』と共演できたのは光栄」と笑う成宮に対して、城定監督も「みんなでアイデアを出し合って、僕もこれまでやったことがないようなことがたくさんできました」と自信を覗かせた。
また、本作は韓国の第30回プチョン国際ファンタスティック映画祭で上映されており、実際に同映画祭に参加したという鈴鹿も「皆さん盛り上がってくださって。先に韓国版の映画をご覧になった方からも『日本版もめちゃくちゃ面白い』と言ってくださって。僕のイメージだと、韓国の皆さんは、刺激の強い作品に慣れているのかなと思っていたのですが、そういう方たちにも面白いと言っていただけるような、すごい画面がいっぱい出てきますから」と手応えを語った。
さらに城定監督も「この作品の原作は、もともと日本の小説なんですが、それを韓国で映画化して。その原作をもとに日本でもやろうということなので、僕としては韓国版に負けられないな、みたいな思いがあるんですけど、向こうの作品はものすごくクオリティーが高いので、またそれとは違う面白さのものができたらいいなと思っていました」とその思いを語った。
「藁にもすがる獣たち」は9月25日より全国公開。
【作品情報】
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