8月17日、東京・増上寺で開催した会場は一変した。ライトアップされた寺院と東京タワーを背景に、ジュニアの5人組グループKEY TO LIT(キテレツ)の新曲「KEY 2 LIGHT」のミュージックビデオ撮影だと思われていたイベント。ところが増上寺の屋根瓦に映し出されたのは、まさかのサプライズ発表だった。
「KEY TO LIT ユニバーサル ミュージックより今冬CDデビュー決定」
その瞬間、会場に集まったファン、そしてジュニアチャンネル YouTube の生配信で見守っていた8万人以上が歓喜に沸いた。'26年1月20日発売の週刊SPA!に登場し、「まだデビューできていないから現状には1ミリも満足していない」と話していた猪狩蒼弥。「マジか、マジかよ」と連呼しながら頬には涙が溢れていた。5人は抱き合って喜びを嚙みしめた。
全員ジュニア暦10年以上。中村・井上は17年目の悲願達成
イベント後の記者会見で猪狩は、「もうめちゃくちゃうれしい。なんか……、俺、デビューしていいんだって……」と話すと、会場のファンから「おめでとう」という声が飛ぶと号泣。その姿にカメラが寄ると、「俺のことは撮らないでください!申し訳ない」とリアクションした。
KEY TO LITは結成して1年半だが、メンバー全員がジュニアとして10年以上の下積みを経てきた。
とくに中村嶺亜と井上瑞稀は、ともに活動17年目。悲願のデビューを掴んだ中村は、「(ファンに向けて)本当に頑張ったよね。すごく夢みたいで、嘘みたいで、信じられないですけど、何度足をつねっても現実でした!」と笑顔を見せた。
井上も「去年、我々のファーストライブがあった時に僕はあいさつで、ある約束をしたんですけど。次に涙を流すのであれば、うれしい涙にしたい。その約束が1つ果たせてよかったです」と声を震わせた。
そんな記念すべきデビュー会見には、予期せぬゲストが登場。
岩崎大昇の頭に虫が止まって「誰だ!誰の生まれ変わりだ?」と大騒ぎ。その後も虫が登場するたびに騒ぐメンバーを見ていた猪狩は「いろんな先輩のデビュー会見を見てきたけど、みんなハワイでやったりとか、ドームでやったりしてるなか、俺たちはずっと虫にツッコんでる!」と笑いながらコメント。佐々木大光は「虫とのやり取りも含めて、この瞬間が本当にKEY TO LITらしいなって思います」と笑顔を見せた。
会見場を全力疾走"えらい順"をめぐって大揉め
そんな岩崎は、「言葉よりも先にね。今、会場を走ってハイタッチしに行きたい!」と喜びを爆発。猪狩が、「前がダメだけど、こっち(後ろの階段)だったら走ってきていいんじゃない?」と提案すると、岩崎は一気に走り出し、他の4人も加わって本堂に向かう階段を全力疾走するという展開に。
戻ってきた後、猪狩はゴールの順位をつけ始めて、「俺が1番、岩崎2番、中村3番。で、大光が4番、瑞稀くんが5番。これがKEY TO LITのえらい順ね」と宣言。すかさず、井上が「デビューしても先輩、後輩って覆らないから!」と異議を唱えると、「いやもう、デビューから変え直しでしょ!」と揉めだすと会場からは笑いが起きた。
グループの野心も大きい。猪狩は「俺たちはやっぱり…嵐さん、SMAPさんを超えるグループになれるように頑張りたいです」と力を込めると、岩崎も「自分たちがなんて言われたいかなと思った時に、俺は『KEY TO LITが史上最高傑作』って言われたらめっちゃかっこいいな」と言葉を重ねた。
中村は「KEY TO LITの時代を作りたいし、いつまでも現在地、現在が最高傑作でありながら全盛期のチームになっていく」と、雄大な夢を語った。さらに岩崎が「3年でドームに立ちましょう!」と提案すると、佐々木が「いやいや、今年の冬でもいいんじゃない?」と、ボケ出すと周りが一気にツッコんだ。
猪狩は、グループ名の意味についても言及。「奇天烈という言葉には、常識から外れてるとか、そういう意味がきっと込められてて。それは僕らに対して、新しいことをどんどんやってくれよという、事務所からのメッセージだと思ってます。いつかはKEY TO LITが、スタンダードでクラシックになれるように道を築いていきたい」と宣言した。
長年のジュニア活動の末、ようやく掴んだCDデビュー。5人の強烈な個性でアイドル界にその名を轟かせてもらいたい。
取材・文/吉岡 俊撮影/後藤 巧
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