気づけばスマホを開き、他人の投稿をスクロールしては時間を溶かしてしまう――。「1億総SNS社会」のいま、人と繋がりすぎることによる「SNS疲れ」に悩む人は少なくない。2年かけて「SNSじまい」を完遂した女性に起きた変化を聞いた。
「SNS疲れ」が社会問題化
1億総SNS社会化で近年、「SNS疲れ」が社会問題化している。人と“繫がりすぎる”ことがストレスにもなり得るのだ。ではSNSじまいをすると、生活はどう変わるのか?自らの体験を明かしてくれたのは、デザイナーの松原ゆーこ氏だ。
「最初は仕事の発信専用で、ほかの人の投稿をじっくり見るようなことはなかったんです。でも、40代で事業を売却して無職になると、手持ち無沙汰な時間が増えて、他人の投稿を流し見る時間が増えた。明らかによくないってわかってるのに、やめられない。他人の投稿ってアウトプットでもあるから、うんこを浴びているのと一緒だなと思っていました」
「うんこまみれ」の自らの生活を悔いて決意
そんな生活に終止符を打つきっかけとなったのは、親友のアカウント削除だった。「うんこまみれ」の自らの生活を悔い、SNSじまいを決意した。
「最初は徐々に表示量を減らしていったんですが、完全に絶たないと意味がないと気づいて。一番キツかったのは『日課を変える』ステップ。やめようとしてはまた開いて、行ったり来たりの繰り返しが一番しんどかった」
完全にやめることができたのは…
完全にやめることができたのは、SNSじまいを決意してから2年後のことだった。
「やめて気づいたのは、SNSを見すぎていた時期は『自分の考えがなくなっていた』ということ。それに個人事業主としての窓口を絶つことに不安もありましたが、濃くて意味のある人間関係と、必要な出会いだけが残ったので、大きな支障はなかったです」
SNSじまいができたことで生活全般が変わった
SNSじまいができたことで勢いがつき、部屋の持ち物の整理・小麦断ちなど生活全般が変わった。
「SNSをはじめとした『生活に不要なものをやめる』習慣ができてから、本来なら更年期障害に悩まされる世代のはずなのに、痩せたり体調が良くなったりといいことずくめです」
最後に松原氏は「やめてよかったって、SNSでは発信できないじゃないですか。だからなかなか人に伝える機会がなくて(笑)」と微笑んだ。
【デザイナー・起業家 松原ゆーこ氏】
仙台市生まれ。'11年、ペット関連の事業で起業。現在は電子書籍の出版、またデザイナーとして主に本の表紙デザインを手がける
※2026年9月2日号より
取材・文/週刊SPA!編集部
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