【漫画】本編を読む
幼少期から絵を描くことが好きで、現在は漫画家として活動しているアヤ(@aokitajimaru)さん。看護師・看護学生向けWEBメディア「ナース専科」では、看護師の実体験をもとにした漫画を連載している。今回はその中から、「愛情なのかネグレクトなのか」を紹介する。母乳育児への強いこだわりから、赤ちゃんに十分な栄養を与えられなくなってしまった母親と、それに寄り添う看護師たちの姿を描いたエピソードだ。あわせて、ナース漫画を描く際の工夫や苦労についても話を聞いた。
※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
母乳への強いこだわりゆえの入院
ある日、生後3カ月の赤ちゃんが病院へ入院してくる。診察の結果、「体重増加不良」と診断され、小児科医が保護を決めたのだった。
母親は母乳育児に強くこだわっており、ミルクを与えることへ拒否感を示していた。しかし実際には母乳の量が少なく、赤ちゃんは十分に栄養を摂れていない状態だったという。
翌日から、看護師による哺乳瓶導入の指導が始まる。ミルクを与える重要性を説明しても、母親は「赤ちゃんには母乳のほうがよい」という思いを捨てきれず、なかなか受け入れられない。それでも看護師たちは、2時間以上かけて丁寧に向き合い続けた。
■初めてミルクを飲んだ赤ちゃんを見て…
数日後、母親の気持ちに少しずつ変化が現れる。「ミルクを試してみます」と口にし、哺乳瓶で与えてみると、赤ちゃんは勢いよく飲み始めた。その姿を見た母親は涙を浮かべ、「ごめんね…ごめんね!」と何度も謝る。
その後、赤ちゃんの体重は順調に増加。健康状態も安定し、無事に退院できるまで回復した。母親は赤ちゃんを抱きながら、「本当に…ありがとうございました」と看護師へ感謝を伝えたという。
見送った看護師は、なぜそこまで母乳に固執してしまったのかを考える。“理想の母親像”に対するプレッシャーが、母親自身を追い込んでいたのかもしれない。母親の悩みに寄り添い、解決へ導くこともまた、看護師の大切な役目なのだと感じたのであった。
■読者に共感を届けたい
ナース漫画を描く際に意識していることについて、アヤさんは「登場する看護師さんや患者さんを身近に感じてもらえるよう、読者の皆さんに共感していただける漫画になるよう意識しています」と話す。
一方で、制作には苦労も多いという。「私は医療系のお仕事に関わったことが全くないので、患者さんの病名や専門用語など、わからないことだらけです。少しでも誤った情報を発信しないよう、漫画を描く前に担当者へ意味を確認したり、自分でも調べたりしながら進めています」
「ナース専科」で連載されている作品は、実際に看護師から寄せられたエピソードがベースになっている。そのほかにもさまざまなナース漫画が公開されているので、気になる人はチェックしてみてほしい。
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