スタジオジブリの「となりのトトロ」が、8月21日午後9時から日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送されます。
同作は、宮﨑駿監督が原作・脚本・監督を務めた長編アニメ映画。昭和30年代初頭の自然豊かな田舎を舞台に、人間の姉妹と、奇妙な森の中に住む不思議な生きもの・トトロの交流が描かれます。1988年の劇場公開時には、高畑勲監督の「火垂るの墓」(原作:野坂昭如)と2本立てで上映されました。
「となりのトトロ」のあらすじ、主な出演声優とあわせて、同作をより楽しむためのトリビアを紹介します。
【あらすじ】
病気で入院している母のため、考古学者の父とともに、空気のきれいな田舎の一軒家へ引っ越してきた小学6年生のサツキと4歳のメイ。近所の少年にお化け屋敷と呼ばれたその家には不思議な生き物が住んでいるようで、2人は早速小さくて真っ黒なオバケ「マックロクロスケ」を見つけて大はしゃぎ。さらに別の日、庭で大きな袋にどんぐりをいっぱい詰めた、不思議な生きものに遭遇し……。
【主な声の出演】
サツキ:日高のり子
メイ:坂本千夏
とうさん:糸井重里
かあさん:島本須美
ばあちゃん:北林谷栄
トトロ:高木均
カンタの母:丸山裕子
先生:鷲尾真知子
本家のばあちゃん:鈴木れい子
カンタの父:広瀬正志
カンタ:雨笠利幸
草刈り男:千葉繁
【企画を通すための2本立て、「オバケと墓とはなんだ!」】
名作アニメとして知られ、ジブリの看板キャラクターのひとつとしても親しまれている「となりのトトロ」ですが、オリジナル作品である本作の企画成立には大変な苦労がありました。宮﨑監督が長年温めていたオバケと子どもの交流を描く物語は、題材が地味で興行的な成功が見こめないと判断され、なかなか企画が通らなかったそうです。
鈴木敏夫プロデューサーは、「トトロ」を劇場作品として製作するため2本立ての映画にするアイデアを思いつき、高畑勲監督の「火垂るの墓」と2本で上映する案を立てました。その案を徳間書店の上層部にもっていったところ、もともと「トトロ」の企画に難色を示されていたこともあって、「オバケと墓とはなんだ!」と怒られてしまったそうです。
社内の仲間の協力もあって徳間書店内で企画が通っても、今度は配給サイドに難色をしめされてしまいます。ジブリの初代社長でもある徳間書店の徳間康快社長(当時)の尽力によって配給会社が東宝に決まり、無事に制作を進められることになりました。
【興行は前作「ラピュタ」と横ばい、作品は高く評価】
東宝系129館で6週間上映された1988年公開時の観客動員数は約80万人(第一次興行のみ)で、興行的には宮﨑監督の前作「天空の城ラピュタ」とほぼ横ばいでした。一方、作品としては映画雑誌「キネマ旬報」の1988年ベストテンの日本映画第1位を受賞するなど、「火垂るの墓」とともに高く評価されました。
参考文献:「スタジオジブリ物語」(鈴木敏夫・責任編集/集英社新書)、「天才の思考高畑勲と宮崎駿」(鈴木敏夫・著/文春新書)
【作品情報】
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火垂るの墓
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