2024年1月にパレスチナのガザで6歳の少女ヒンド・ラジャブとその家族、そして救助に向かった救急隊員がイスラエル軍に殺害された事件を映画化した「ヒンド・ラジャブの声」。8月19日、イスラエル国防軍(IDF)はヒンド・ラジャブとその家族が乗っていた車への発砲を初めて認め、刑事捜査を開始するという声明を発表。これを受けて、同作の監督カウテール・ベン・ハニアが、8月21日付けで声明を発表した。
第82回ベネチア国際映画祭にて銀獅子賞を受賞を含む8冠を達成した「ヒンド・ラジャブの声」。2024年1月29日、パレスチナの人道支援組織・パレスチナ赤新月社のボランティアチームが緊急通報を受ける。それは、ガザ地区で銃撃下の車内に閉じ込められた6歳の少女ヒンド・ラジャブからだった。赤新月社のボランティアチームはラジャブとの電話をつないだまま、救出するためにあらゆる手段を尽くす――。
声明は以下の通り。なお、ヒンド・ラジャブの母親であるウィッサム・ハマダ氏も、8月20日にInstagramにおいて声明を発表している(https://www.instagram.com/p/DcQydJsodzG/?igsi=MWdnYXBwbWpjYzJsYg%3D%3D)。
【カウテール・ベン・ハニア】
イスラエル軍がヒンド・ラジャブ氏の殺害事件について刑事捜査を開始すると発表したことを受け、多くのジャーナリストから連絡がありました。
インタビューには応じたくありませんが、これだけは言いたいと思います。
この発表は煙幕に過ぎません。
2年以上もの間、証拠は存在していました。独立した調査、衛星画像、弾道分析などです。
そして、何よりも決定的な証拠がありました。
ヒンド自身の声――彼女を取り囲むイスラエル軍の戦車について語っていたその“声”です。
これ以上、何が必要だったというのでしょうか?
これらの事実がようやく真剣に受け止められるようになるまで、本当に、容疑者側が自ら(そう、“自ら”です!)捜査を行うと決めるのを待たなければならなかったのでしょうか?
今日、イスラエル軍が言及することを選んだ事例を見てほしいです。それらはまさに、国際世論によって無視できなくなった事例に他なりません。
では、他の犠牲者たちはどうなのか?彼らの死が国際社会の無関心の壁を打ち破ることができなかったため、その名前が永遠に知られぬままとなる人々は?
その一方で、イスラエル軍はガザでパレスチナ人を殺害し続けており、ヨルダン川西岸地区ではさらなる占領が進んでいます。
今必要なのは、広報活動ではありません。
今必要なのは、ヒンドと、ガザでのジェノサイドのすべての犠牲者に対する(独立した機関による)正義なのです。
【作品情報】
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ヒンド・ラジャブの声
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