2025年8月に放送されたNHKスペシャル「シミュレーション昭和16年夏の敗戦」のドラマパートに、約40分の追加シーンを加えた138分の完全版「開戦前夜」が7月31日より全国89館で公開され、公開20日間で累計興行収入2億円を突破した。
本作は、初日から各地で満席回が相次ぎ、公開10日間で興収1億円を突破。その後も動員を伸ばし、公開3週目となる8月14日からは全国111館へ上映規模を拡大した。終戦の日となる8月15日を含む公開3週目も、全国各地の劇場で満席回が相次ぎ、前週比124%を記録。SNSでは「終戦記念日に観る意義がある」「この日に観れてよかった」といった声も見られ、作品の題材と8月15日という日付を重ね合わせて受け止める鑑賞者の反応も広がった。
そして、公開3週目にして前週の成績を上回る推移を見せ、その後も動員を重ね、8月19日、公開20日間で累計興収2億円を突破。夏休み興行で大作映画が相次いで公開される中、公開4週目となる21日からは、上映劇場を公開時の全国89館から157館へと大幅に拡大する。
8月15日に公開されたインタビュー映像では、主演を務めた池松壮亮の「この作品のためにもしかしたら俳優をやってきたかもしれない」という発言が話題となり、多くのニュース記事でも見出しとして取り上げられた。またSNSでは、佐藤浩市の「日本は常に戦後であるべき。当たり前ですが、戦前に戻っても戦中に戻ってもいけない」という発言に賛同する声が寄せられている。池松、共演の仲野太賀、中村蒼、佐藤隆太、江口洋介、佐藤ら、本作の物語を支えた主要キャストによる座談会、インタビュー映像も公開中。
SNSやレビューサイトではさらに、「最悪の経営会議の雰囲気がずっと続くのでサラリーマン共感できると思う...。」「サラリーマンの会議に相通ずるところがあり、複雑な気持ちになりました。結論ありきで証跡を残すための議論。」といった投稿も見られる。
80年以上前の日本を舞台にした映画でありながら、そこで繰り広げられる会議や組織内の意思決定を、現代の会社組織と重ね合わせる鑑賞者も現れており、時代を超えて“会社員なら思わず身につまされる”作品として、新たな角度からも共感が広がっている。
実在した「総力戦研究所」と日米開戦への流れを描いた本作。昨年8月に放送されたNHKスペシャル「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」のドラマパート(前後編計98分)は、猪瀬直樹氏のノンフィクション「昭和16年夏の敗戦」を原案として創作された。個々人の戦争への恐れや抗いを押し流して開戦へと向かった昭和16年夏の「世の中の空気」をより鮮明に描き出し、この作品のテーマをより深く伝えするべく、138分の完全版を劇場公開。監督・脚本・編集は石井裕也が手掛けた。
【作品情報】
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開戦前夜
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