出口夏希&蒔田彩珠、「ルックバック」実写化にプレッシャー「うれしいより、怖い」藤本タツキ氏の賛辞に安堵

出口夏希&蒔田彩珠、「ルックバック」実写化にプレッシャー「うれしいより、怖い」藤本タツキ氏の賛辞に安堵

8月20日(木) 18:00

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是枝裕和が監督・脚本・編集を務め、藤本タツキ氏の人気漫画を実写映画化する「ルックバック」の完成報告イベントが8月20日に丸の内ピカデリーで行われ、出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花、是枝監督が出席した。

出口と蒔田が主演を務める本作は、「チェンソーマン」「ファイアパンチ」などの代表作を持つ漫画家・藤本氏の人気漫画を初めて実写映画化するドラマ。漫画の腕に絶対の自信を持つ藤野(出口/子ども時代:七瀬ふうり)と、彼女に憧れを抱きながらも圧倒的な画力を秘めた京本(蒔田/子ども時代:岡田六花)。漫画へのひたむきな思いで結ばれたふたりを、ある日思いもよらない出来事が襲う。原作と同様に、小学生時代から始まるふたりの13年間の軌跡を、繊細かつみずみずしく描き出す。

映画制作に至った経緯に話が及ぶと、「最初は映画化の話をしにいったというよりは、『こんなに素敵な漫画を描いていただいて、ありがとうございました』と直接伝えにいった感じ」と原作への敬意を示した是枝監督。「ずっと撮りながら、あの原作に応えなければと考えていた」と胸に刻んだ覚悟を語った。

さらに「藤本先生にお会いしてお話した時には、『ベテランのアシスタントの方が描くペンの音。迷いのない、勢いのあるシャッという音がカッコいいんですよね』という話が出た」と振り返り、「音というのは、原作にないもの。音の変化をちゃんと撮ろうと考えた。一つの音が二人になって、音が変わっていって、デジタルの音になって。そういった音の変化で、成長を描く。そこをきちんとやることが、狙いでした」と実写映画に込めた思いを明かした。

出口と蒔田は、出演が決まった当時の心境を口にした。藤野を演じた出口は、オファーが舞い込み「たくさんの方に愛されている作品。“うれしい”ももちろんあったんですが、“怖い”のほうが勝った」とプレッシャーを回顧。加えて「是枝さんとは『舞妓さんちのまかないさん』以来、4年ぶり。『成長していなかったらどうしよう、えーん』と言っていました」と苦笑いを見せた。京本を演じた蒔田は、「『ルックバック』の漫画が発売されたくらいに、監督に本をいただいていた」そうで、だからこそ「やっと来た、ついに実現した!という気持ちが大きかったです。私も監督とは、『舞妓さんちのまかないさん』ぶり。ちょっと恥ずかしかったです」と照れ笑いをのぞかせていた。

七瀬と岡田は、オーディションを経て、藤野と京本の子ども時代を演じた。合格の報せが届いたときに、七瀬は「うれしすぎて、家の中で叫んで、ぴょんぴょん飛び跳ねた」、岡田も「信じられなくて、夢だと思いました。そこから1、2週間くらいは実感が沸かずにぼーっと過ごしていました」と興奮したと声を弾ませ、2人で楽しそうに笑顔を見せ合っていた。

本作は第83回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に選出され、現地時間9月2日から12日までの会期中には、是枝監督とともに出口、蒔田、七瀬、岡田も参加予定。是枝監督は「思い出深い映画祭。キャストと一緒にワールドプレミアに参加できるのは、感慨深いです」としみじみ。出口や蒔田、七瀬、岡田も「ご飯が楽しみ」と声を揃えつつ、出口は「携わった皆さんの、たくさんの思いがこもった映画。みんなの思いも、私たち5人で持っていきたい」と意気込みを語った。

またこの日は、シャークキック・ギター(友情演奏)として米津玄師、劇中曲Vocalの三浦透子、ロトスコープアニメーション監督に久野遥子ら、才能豊かなクリエイターが本作に参加していることも明らかとなったほか、原作者の藤本氏からは映画鑑賞後の感想コメントが到着した。

藤本氏はコメントで、「漫画の実写映画化などで漫画のセリフや演技がそのまま実写になると、リアリティのないものになる事があると思います。ルックバックの実写映画化ではそこを是枝監督映画特有の俳優が持つ所作やカメラの動きで、原作のテイストを崩さずに原作が持っていた雰囲気をリアリティを持って出す事でできていたのでとても嬉しかったです」という喜びの声とともに、「映画内での漫画のアナログ道具の使いっぷりや、ペンを入れる特有の気持ちのいい音、家の経年劣化具合や小道具が魅せる生活感は、そこに藤野と京本が本当に生きている証拠のように見えて映る度に感動していました」と実写映画ならではの魅力を伝えていた。

藤本氏からの言葉を受け取った是枝監督は、「本当にうれしいです。こだわって描いた部分を誉めていただけて、ホッとしています」、出口も「世の中に出るまでは緊張と不安の日々。ちょっとだけホッとしました」、蒔田も「監督が、役者本人の仕草を取り入れてくれた。そんなところもわかっていただけた。画面にちゃんと映っていたのが、うれしいです」と喜びをにじませていた。

「ルックバック」は、9月11日公開。

【作品情報】
・ ルックバック

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