中島哲也監督が8年ぶりにメガホンをとり、西島秀俊を主演を務める最新作「時には懺悔を」で物語の重要なカギを握る人物を演じる黒木華は、脚本第1稿の段階から中島監督と対話を重ねながら、単純な善悪では捉えきれないキャラクターを作り上げたという。
本作で黒木が演じるのは、誘拐事件に巻き込まれた重い障がいを持つ子ども・新の姿を偶然目にし、探偵・米本(佐藤二朗)にその行方を匿名で捜してほしいと依頼する人物・尋津民恵だ。彼女はなぜ新を探しているのか。劇中では、その行動の真意が、主人公・佐竹(西島秀俊)と聡子(満島ひかり)が追う二つの事件を大きく動かしていく。
黒木が中島監督作に出演するのは、2018年に公開された映画「来る」以来8年ぶり、本作が2度目。前作での撮影を「学ぶことがたくさんあった」と振り返る一方で、中島組への参加には特別な緊張感もあったといい「中島監督の作品はやはり一筋縄ではいかない、覚悟を持って参加しなければならないという感覚が思い起こされました」と明かす。しかし、2度目だからこそ、監督の求める芝居へより深く向き合うことができたとも語っており「前回よりは私自身が現場に居やすかった実感もあり、よりお芝居に集中できた気がします」と述懐する。
今作での黒木の芝居について、中島監督も前作「来る」からの大きな変化を感じていたと話している。「お芝居の手の多さ、やれることの全部をやらず、むしろ引き算にしていくようなことがものすごく上手になっている」とその変貌ぶりを絶賛。さらに、「佐竹と喫茶店で話しているときの迫力、目つき、空気感。その後の聡子とのシーンも、満島さんとのある種の勝負みたいなものが見られて面白かったです」と、感情を大きく表に出さずとも、佇まいや目線、空気感で表現し切った黒木の演技を高く評価している。
その“引き算”の芝居が際立つ場面のひとつが、予告編でも映し出されている、満島ひかり演じる聡子が民恵に新の引き取りを懇願するシーン。満島演じる聡子がなりふり構わず民恵を追いかける一方、黒木演じる民恵は歩調を乱さず、なおも食い下がる聡子を強い態度で拒絶する。このシーンについて中島監督は、二人に「基本の距離感はあるけれど、それをキープする必要はないから、近づいたり離れたりしていい」と演出。感情を前面に出して民恵に迫る聡子と、容易には本心を見せずに立ちはだかる民恵。異なる表情を持つ二人が真正面からぶつかる、物語の重要な山場となっている。
「時には懺悔を」は8月28日から全国で公開。
【作品情報】
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時には懺悔を
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