片渕須直監督、福島の魅力伝えるオリジナル短編「ふくふくの地図」制作秘話語る【ひろしまアニメーションシーズン2026】

「ふくしままっぷ」を紹介する片渕須直監督(右)

片渕須直監督、福島の魅力伝えるオリジナル短編「ふくふくの地図」制作秘話語る【ひろしまアニメーションシーズン2026】

8月20日(木) 21:01

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広島市で開催中のアニメーション芸術の祭典「ひろしまアニメーションシーズン2026」(HAS2026)で8月20日、日本依頼作品コンペティション部門の上映があり、出品作家らが登壇し作品の見どころを語った。劇場版アニメ「この世界の片隅に」で、広島とゆかりの深い、片渕須直監督は、福島の魅力を一枚の地図のように描いた総合情報誌「ふくしままっぷ」のPRのためのオリジナル短編アニメーション「ふくふくの地図」を紹介した。

同部門は、日本で製作された依頼作品(CM、MV、テレビ特番、教育・広報用コンテンツなど、 クライアントの依頼により制作されたもの)を対象としたコンペティションで、国際審査員が日本依頼作品グランプリを決定する。

「ふくふくの地図」のキャラクター原案はこうの史代、音楽はコトリンゴと、「この世界の片隅に」の制作陣が再び集結した。フランスからやってきた哲学者ソフィーが、友人の結婚式に出席するため福島を初訪問。右も左もわからない土地で、一枚のまっぷと不思議な友達に導かれ、福島のあちこちをめぐっていく物語だ。

片渕監督は、「一見すると福島県のPR映画のように見えますが、実は福島県をPRする『ふくしままっぷ』という企画のPR映像です。このマップは非常に凝っていて、1枚のイラストの中に福島県全体が描かれています。福島県は北海道、岩手県に続いて日本で3番目に面積が大きいと言われているのですが、そこを3日間かけてロケハンしました」と作品制作の背景を紹介した。

そして、「とにかく自分たちが実際に見たものを描こうと思ったのですが、ロケハンを行ったのが9月でした。福島県は果樹園がたくさんあり、お花が綺麗な県なのですが、当時は時期的に花が全く咲いていませんでした。そこから『想像力って大切なんだな』ということを学んで作品を作りました」と振り返る。この体験のように、主人公が満開の花の季節を想像するさまが、美しく印象的に描かれている。

今回、ホールの大スクリーンで上映され「福島は広島から見るとずいぶん離れているように感じられますが、今後こういった作品が広島など、(他の場所)でも上映されるような機会が増えていくといいなと思っています」と語った。

今年の日本依頼作品コンペティションでは、入選作品として19作品が選ばれており、「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」「シナぷしゅ」「プチプチ・アニメ」などのテレビ向け作品、ヨルシカ「へび」、星街すいせい「Caramel Pain」、saccharin「TONGO[Feat.松重豊]」のMVなど、幅広いジャンルと世代に向けた力作が揃った。全作品が8月23日の午前10時30分から、再度上映される。

「ひろしまアニメーションシーズン 2026」は、8月23日までJMSアステールプラザ(広島市中区加古町4番17号)、横川シネマにて開催。上映など各種チケットはオンライン(Peatix)およびJMSアステールプラザ情報交流ラウンジ窓口にて販売中。各プログラム・ワークショップの詳細は公式WEBサイト(https://animation.hiroshimafest.org)で告知している。

【作品情報】
・この世界の片隅に

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