急に現れて内田有紀さんとダブル主演、急に現れて『anan』名物特集の表紙に――。STARTO ENTERTAINMENTのアイドル事情にあまり詳しくない人からすると、timelesz・寺西拓人さん(31)について、そんな印象を持っているかもしれません。
昨年2月、timeleszに新メンバーとして加入し、飛ぶ鳥を落とす勢いでスターダムにのし上がった寺西さん。それまでGP(ゴールデン・プライム)帯の連続ドラマにほとんど出演経験がなかったにもかかわらず、いきなり2026年7月期の連ドラ『ラストノート』(フジテレビ系、毎週木曜、夜10時)の主演に、内田さんとともに抜擢されたのです。
そして、8月上旬に発売された『anan』では、同誌で年間最大部数を記録する名物企画「愛とSEX」が組まれており、表紙を飾ったのは鍛え抜かれた上半身を披露した寺西さんでした。
テレビCMにもいくつも出演するなど大ブレイク中の彼ですが、実はかなりの苦労人であることが知られています。
timelesz加入時、すでに30歳
旧ジャニーズ事務所時代である2011年に5人組でデビューしたSexy Zoneは、メンバー2名が卒業したため、グループ名を2024年にtimeleszに改名。その際に新メンバーオーディションの開催が発表されました。
Netflixで独占配信されて大人気となったオーディション番組『timelesz project』(通称『タイプロ』)を経て、寺西さんは昨年2月にtimeleszに加入したのです。
1万9000人を超える応募者のなかから新メンバー5人が選ばれたのですが、そのうち2名は旧ジャニーズに所属し、STARTO社に移籍して俳優部に所属していた寺西拓人さんと原嘉孝さんだったのです。
寺西さんはtimelesz加入時、すでに30歳。
というのも彼がジャニーズ事務所入りしたのは14歳の2008年のときで、同期にはtimeleszの菊池風磨さんやSixTONESの田中樹さんらがいたそうです。
いまでこそ同じグループのメンバーとして絆を深めている寺西さんと菊池さんですが、菊池さんは入所から数年でSexy Zoneとして華々しくデビューしており、対して寺西さんはデビューまで約16年。
寺西さんの場合、アイドルグループデビューを目指す“ジュニア”から俳優部へ移り役者としてのキャリアを積んでいましたが、仮に入所からデビューまでを下積みとするならば、彼はデビューまでの人生の半分は下積み期間だったことになるのです。
フォロワー5万人→140万人、『タイプロ』で人生激変
寺西拓人さんの人生は、間違いなく『タイプロ』で激変しました。
『タイプロ』に初登場した時点で、フォロワー数は5万人程度だったという彼のInstagramは、現在はフォロワー数・約140万人という驚異的な伸び率。
寺西さんら新メンバーが加入して新体制となったtimeleszは、CDアルバムの売り上げが初週だけで60万枚を突破し、東京や大阪でのドームツアーを成功させています。また、金曜のGP帯で放送している『タイムレスマン』(フジテレビ系)と、日曜午後に放送している『timeleszファミリア』(日本テレビ系)という、2本の冠バラエティ番組も持っているのです。
嵐も『VS嵐』(フジテレビ系)と『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)という2本の冠バラエティを持っていたので、timeleszも“国民的アイドルグループ”を狙えるポジションにいると言っても差し支えないでしょう。寺西さん個人について、つい2年ほど前には国民のほとんどが知らなかったでしょうが、いまや国民的アイドルに近いグループの一員というわけです。
『ラストノート』で視聴者を沼らせた告白シーン
寺西さんが初のGP帯・連ドラ主演を務めている『ラストノート』は、彼が演じる30歳の澄晴と、内田さん演じる49歳の葵による「大人の純愛ドラマ」。
放送開始までストーリーの詳細が明かされていなかった本作は、初回からいきなり視聴者をザワつかせる展開でスタートして物議を醸しました。なんと澄晴は年上女性をターゲットにしたロマンス詐欺まがいの仕事をしており、葵の親友に安物の絵画を高額で売り付けていたのです。
そんな彼も葵と出会って変わっていき、悪徳会社から足を洗い、騙し取ったお金を返すためにバイトを掛け持ちしながら汗水たらして必死に働くようになります。
そして第5話で描かれた澄晴からの告白シーン。
手を汚しながら生きてきた澄晴は、自分と葵では釣り合わないと感じており、彼女をこれ以上好きになってはいけないと心にストッパーをかけていた様子。けれど葵への溢れる想いが止められなくなります。
「ダメなのに、俺なんか。俺みたいな人間がこんなこと……。好きです、葵さんのことが。好きで、もうどうしようもなく好きなんです」
寺西さんはその演技力で多くの視聴者の涙腺を刺激し、沼らせたのです。
下積み16年だからこそのリアリティ
16年という下積み期間を経て30歳の遅咲きデビューとなった彼だからこそ、不遇な人生を歩んできた澄晴にリアリティを吹き込めているのかもしれません。
『ラストノート』の物語はクライマックスに向かいつつあります。苦労人・寺西拓人の初主演作がどのようなフィナーレを迎えるか、刮目しましょう。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi
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