ブレット・ラトナー監督が、メラニア・トランプ大統領夫人を追ったドキュメンタリー「メラニア」の続きを作ると、自身のインスタグラムで明かした。続きは劇場用の映画ではなく、複数の回に分けて配信するシリーズになるという。
ラトナー監督は「ラッシュアワー」シリーズなどで知られるが、2017年にセクハラ疑惑が浮上して以降は事実上ハリウッドから追放された状態にあり、今年1月に公開された「メラニア」が疑惑以来初めての監督作だった。投稿にはトランプ大統領の耳元でささやく自身の写真を添え、「次の2章を世界に届けるのが待ちきれない」と書いている。
「メラニア」は、トランプ大統領の2期目の就任式までの20日間を、夫人の視点から追った作品だ。Amazon MGMスタジオは買い付けと宣伝に7500万ドル(約120億円)を投じたが、5週間の劇場公開で得た興行収入は1630万ドル(約26億円)にとどまった。
批評家の評価も厳しい。米国の映画批評集約サイト、ロッテン・トマトの批評家スコアは10%にとどまる。チケット購入が確認された観客のスコアは99%と正反対で、この開きは同サイトで過去最大とされ、公開当時は高評価が組織的に投じられているのではないかという報道も相次いだ。
この企画は、もともとの契約に含まれていた。Amazon MGMスタジオは映画とシリーズをセットで買い付けており、公開当時から、配信での広告収入と新規会員の獲得で費用を回収する考えを示していた。創業者のジェフ・ベゾスも5月に「劇場でもよくやったし、配信でもよくやっている。賢明なビジネス判断だ」と述べている。
一方で、この取引には政治的な批判も出ている。エリザベス・ウォーレン上院議員はAmazonの支払いを「白昼堂々の贈収賄」と非難し、米人気番組の司会者ジミー・キンメルは「7500万ドルの賄賂」と呼んだ。
シリーズの中身については、「メラニア」の製作を務め、夫人の上級顧問でもあるマーク・ベックマンが今月、米国の保守系ネット放送局リアル・アメリカズ・ボイスで説明している。映画が捉えたのは夫人の20日間だけだったが、今度は第47代政権が動き出した直後の様子まで踏み込むという。
「今度は映画とは少し違う。撮り方も違えば、描く中身も違う。観る人には、まったく新しいものとして届くはずだ」
シリーズの配信時期は発表されていない。
【作品情報】
・
メラニア
【関連記事】
・
トランプ出世作「アプレンティス」リブート、ホストに長男が候補
・
メラニア夫人の映画に62億円のアマゾン、米議員が「贈賄」と追及
・
楽曲使用を断ったアーティストたち「メラニア」プロデューサーが明かす
Regine Mahaux/Amazon MGM Studios Muse Films/Amazon MGM Studios