中古車でも増える“残クレ”に思わぬ罠。「月々の支払いを抑えられます」営業マンが隠す金利の落とし穴

※画像は生成AIによるイメージです

中古車でも増える“残クレ”に思わぬ罠。「月々の支払いを抑えられます」営業マンが隠す金利の落とし穴

8月19日(水) 15:54

提供:
中東情勢などの影響で物価高が続くなか、各家庭のお財布事情によっては買える車に制限があることもあるでしょう。

先日、大手中古車販売店の決算が発表され、売上高が過去最高という報道もありました。新車の納期の遅れなどもあり、中古車を選ぶ人も増えてきている状況です。

そんななか、数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ引いた金額でローンを組める 「残クレ(残価設定型クレジット)」 が増えてきているとのこと。残クレを利用することで、中古車でも毎月の返済額が抑えられます。

そこで本記事では、 新車と中古車の残クレの違いや注意点 などを解説します。

高値が続く中古車の“新たな買い方”として注目される「残クレ」

残クレと聞くと、新車の買い方としてメジャーではありますが、実は中古車業界でも取り扱いがあります。「残クレアルファード」のような悪いイメージが先行していますが、使い方によってはユーザーにメリットもあります。

特に車両価格が上昇している状況において、中古車でも残クレが使えれば毎月の負担額を減らすことができるため、販売の現場で積極的に推奨されているのです。

中古車の残クレは新車と何が違う?気を付けておきたいポイント

皆さんは残クレと聞くと、どのような利用イメージを持たれているでしょうか。広く普及してきた新車の残クレの場合、例えば 「5年間のローンを組み、5年経ったら返却・買取・乗り換えの3つの選択肢から選ぶ」 というのがメジャーですよね。

また返却時には「規定された走行距離以内、傷や凹みが基準値以内、事故による修復歴や競技走行がない」という条件があり、これらを満たさないと自己負担が発生したり場合によっては返却という選択が取れなくなったりする、というものです。

中古車の残クレを利用する場合、新車とは異なる部分があります。例えばローン最終回に据え置かれる「残価」が、新車の場合は販売店(クレジット会社)によってあらかじめ決められますが、中古車の場合は“一定の範囲内で自分が金額を設定できる”というものに変わります。

残価を高く設定しておけば毎月の返済額を抑えることができますが、最終回に罠があります。新車の場合は「残価保証」されているので、基準内であれば自己負担はありません。一方で中古車は最終回に販売店で査定を受け、残価を上回れば差額は返金、逆に下回れば差額を支払わなければなりません。

中古車で残クレを利用する場合、残価をあえて高くして毎月の返済を軽減する、あるいは残価を低く設定して数年後のリスクに備える、という2つの中から選ぶ必要があるのです。

また、最終回に据え置かれる残価には金利が発生しますので、残価が高ければ高いほど毎月の利息負担が増えてしまいます。近年の金利上昇によって、残クレをはじめとしたローン金利も上昇傾向にありますので、このあたりも考慮する必要があるでしょう。

リセールバリューも考慮すべき

新車と同様、中古車もリセールバリューを含めて車選びをすることで金銭的な負担を軽減できる可能性があります。ミニバンやSUV、とりわけランドクルーザーやアルファード、ジムニーなどはプレミア価格で流通している車もありますので、これらの車は中古車で残クレを利用したとしても残価以上の売却が期待できるでしょう。

また、軽自動車も比較的値崩れしない傾向にあり、特にホンダのN-BOXは根強い人気がありますから高いリセールが期待できます。

一方でリセールが期待できないのがEV(電気自動車)やセダンタイプの車です。これらの車は、残価が保証されない中古車残クレを使わないほうがリスクヘッジとなるでしょう。

中古車価格も株式などと同様に日々変わっていきます。現時点では人気でも5年後にどうなっているのかは未知数ですので、今の相場は参考程度に留めておくのが無難です。

営業トークに騙されないようにしよう

最後に、車を購入する自分自身が知識をつけておくことをおすすめします。先日、妻と中古車を見に某中古車ディーラーへ行ったのですが、担当してくれた営業マンが 「残クレは普通のローンより金利が低いのでおすすめですよ」 とアプローチしてきました。詳しく聞いたところ、通常ローンは金利7.5%・残クレは5.2%とのことで、見た目の金利は残クレの方が低いです。

同じ期間でローンを組めば毎月の負担額は残クレの方が少なくなりますが、5年後は残価を一括精算したり再クレジット(分割)したりしないと自分のものになりません。最終的に車を買い取る場合、残クレを選択すると総返済額が高くなってしまうということは一切説明されませんでした。

新車にしても中古車にしても、最近は車の保有年数が長期化していますから、車の買い方も賢い選択をする必要があるといえるでしょう。

文/宇野源一

【宇野源一】
埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801

【関連記事】
・ ディーラー車検は本当に割高?「無知な客はカモになる」元担当者が明かす本音とメリット
・ ディーラーでタイヤを交換するのは損?元社員がこっそり教える「実はお得に交換できるケース」
・ カーディーラー元営業マンが本音で明かす「絶対におすすめしない/本当におすすめしたい」オプション
・ 「地方の若者が新車のアルファードに乗れる秘密」元ディーラー営業マンが暴露。“最低500万円”でも現実的な選択肢になるワケ
・ 元ディーラー営業マンが「残クレでアルファードを買う」のは決して悪くはないと思う理由
日刊SPA!

生活 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ