「うわあああああーん」とスーパーマーケットの店内でダダをこねている子どもがいた。「これ買ってええ!」とねだっているが、母親は「だめ!この前おもちゃ買ったでしょ!戻しなさい!」と一刀両断。それでも言うことを聞かずにわめき続ける子どもに向かって、ついに母親は伝家の宝刀を抜いた!「いい加減にしないと“タイムアウト”だよ」。“タイムアウト”…?日本では聞き慣れないこの言葉の意味とは…?
【漫画】本エピソード『おしおき』を読む
これはアメリカのスーパーマーケットでの出来事である。アメリカの子どもたちは親の口から「タイムアウト」という言葉が吐かれるとおとなしくなるらしい。タイムアウトとは小さな子ども向けの「おしおき」の一種とのこと。もう少し大きくなると「グラウンデッド」というおしおきに変わるらしいが、泣く子も黙るタイムアウトとは一体どんなおしおきなのだろうか?
本作『おしおき』を描いたのは、ロサンゼルスで俳優や声優業をしているkasutera(@kasutera5)さんである。短編映画やアニメ、コマーシャル、リアリティーショーなどに出演しており、最近は日本語と英語の両方が話せる役のオファーも増え、活躍の幅を広げている。漫画制作は趣味で続けているというが、日本とアメリカ双方の文化や習慣の違いを肌で感じているkasuteraさんが描く漫画はとてもおもしろい!kasuteraさんに本作について詳しく話を聞いてみた。
――アメリカで「タイムアウト」というしつけを初めて見聞きしたとき、どのように感じましたか?
びっくりしましたよー!こんなのトラウマになるじゃんと思いました!タイムアウトのやり方は家庭それぞれですが、おもちゃもゲームもない状態でじっと過ごすなんて子どもにとっては地獄ですよ!一人きりにされるのも、小さい子どもからしたら不安MAXになりますしね…。
――アメリカのご友人からタイムアウトの思い出を聞いたことありますか?
私の友達は5歳のときにタイムアウトをくらった経験が脳裏に焼き付いて、大人になった今でも覚えているそうです。ただでさえ数えるほどしか残っていない幼いころの記憶の一つらしいので、当時は相当こたえたのでしょうね(笑)。いえ、笑いごとじゃありませんね。
ちなみに親にそのことを話したら、「タイムアウトなんかしたっけ?」と言われたらしいです。すっとぼけとかではなく、素で忘れていたそうです。「された方は忘れないんだよ!」と言っていました。
――日本のしつけと比べて、アメリカの子育てや叱り方に違いを感じたポイントはありますか?
日本との違いというか、アメリカならではだなーっていうのが1つあります!例えば子どもが何かやらかして、親が叱責するために子どもの名前を呼んで召喚するシチュエーション、ありますよね?アメリカでは、親が子どもをミドルネームを含めたフルネームで呼ぶ時はマジで洒落にならないっていう共通認識みたいなものがあります。
――え、どういうことでしょうか?
ミドルネームとはアメリカではメジャーな、名と姓の間にくる3つ目の名前ですが、日常ではほぼ使いません。つまり「マイケル、こっちに来なさい!」よりも「マイケル・ジェイムズ・スミス、こっちに来なさい!」の方が親の怒り具合、シリアス具合がはるかに上ということです!
下の名前呼びが常であるアメリカでのフルネーム呼び、しかも普段聞くことのないミドルネーム付き。この異質さが、子どもたちをさらにもう一段階震え上がらせるのです。こうなってしまったら、もう抵抗せずに大人しくするしかありません(笑)。
kasuteraさんが描くアメリカあるある漫画『アメリカンドリーマーズ』では、今回紹介したエピソード以外にも、アメリカで実際に出くわした詐欺の話や、日本ではありえない“店員VS客”のバトル談など、日本とは異なる文化の仰天エピソードがたくさん登場する。アメリカならではの規格外のエピソードや、意外と世界共通なのね…とクスッと笑えるエピソードなどもあるので、ぜひチェックしてみて。
取材協力:kasutera(@kasutera5)
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