坂口健太郎主演「私はあなたを知らない、」から、中野量太監督がこだわりを語る3枚の場面写真が披露された。
本作は、“家族”をテーマに作品を撮り続ける中野量太監督が描くユーモアと愛情に満ちた渾身のヒューマンサスペンス。狂おしいまでに”家族“という幸せの形を追い求め、愛する人を殺めてしまうという重い罪を犯してしまった孤独な青年を坂口が演じるほか、早瀬憩、堀田真由、倉田瑛茉、稲垣来泉、和田光沙、片山友希、畦田ひとみ、田牧そら、渡辺真起子、足立智充、黒田大輔、滝藤賢一、原田美枝子ら共演。
西山夕平(坂口)は天涯孤独の身。粛々と働き、自分の中で決められたルーティンで生活をし、たった一人のその環境を寂しいとも感じずに生きてきた。職場にやってきた新しいパート職員・紗月(堀田)と出会うまでは。彼女と出会い、生きる喜びを得て夕平の毎日が輝いていくある日、紗月から自分の5歳の娘・朝子(倉田)を紹介される。紗月と朝子との生活でこれまで知らなかった“家族”という幸せの形に触れ、夕平は心を開放していくが──。
今回披露されたのは、夕平と朝子との関係性を映し出す遊園地での場面写真。都合がつかず行けなくなった紗月の代わりに、夕平は朝子を連れて遊園地へとやってくる。ソフトクリームが食べたい朝子は疲れて動きたくない様子で、夕平が「いっしょに行こう」と言っても、「ひとりで待てるもん!夕平なんか必要ない」とそっぽを向いてしまう。動かず待っているように諭しソフトクリームを買いに行き、ひとり待つ朝子のもとへ戻ろうとする夕平。しかし、その足は止まり、遠く離れた場所から朝子の姿を見つめ続ける。しばらくすると朝子は泣き出してしまい、ポタポタと垂れるソフトクリームを手に我に返った夕平は慌てて駆け寄っていくのだった。
一見すると受け取り方が別れるこのシーンについて、中野監督は「あのシーンは完全に僕の経験から生まれたものです。息子に対して愛しているからこそ意地悪したくなるときがあったんです。『自分がいなきゃダメでしょ、離れたら困るでしょ』って。基本的に人には意地悪をしないのに、息子に対してはなんでこんなことをしているんだろうという、父親になって経験した初めての感覚を描きたかったシーンですね」と、自身が親になって初めて抱いた愛ゆえの複雑な感情が投影されていることを明かす。
また本シーンでは妥協なくテイクを重ねたそうで、坂口について「テイクを重ねることで良くなるタイプの俳優さん。決め込んだ芝居はしてこない方で、テストをして話し合って、またテイクを重ねて到達点に届く感じがありました。こうしてほしいと言ったら『わかりました。やってみます』と。ふたりで何度も考えながら答えにたどり着く演出でした」と振り返った。
公開を記念し、8月29、30日には中野監督が登壇するティーチイン付き上映の開催も決定。10年ぶりに完全オリジナル脚本で挑んだ今作についてたっぷり語るほか、監督に直接質問できるコーナーやサイン会も実施される。
「私はあなたを知らない、」は、8月28日から新宿ピカデリーほか全国公開。
【作品情報】
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私はあなたを知らない、
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(c)IDKYPs./Pyramide Productions