「ニュージーランドで入国拒否されて、強制送還された」
2026年6月12日、Xでされた1件のポストが話題となりました。投稿者はセクシー女優の福田ゆあさん。
このポストには「セクシー女優だから当然だ」「海外売春しようとしたのでは」など非常に多くの意見が寄せられ、大きな物議を醸しました。
そんな騒動の中心となった福田ゆあさんに、実際どのような状況で入国拒否されたのか、さらにX上で飛び交う意見や海外売春に対する考え方まで、伺いました。
「星空が見たかった」ニュージーランドでの入国拒否
――福田さんは「ニュージーランドに一人旅に行って入国拒否&強制送還された」というSNSでの発信が大きな話題になりましたね。
福田ゆあ(以下 福田):
本当に、すごい反響でした。
――ニュージーランドへの一人旅、目的は何だったんですか?
福田:
憧れだったニュージーランドの星空が見たかったんです。それがメインで、ほかの予定はとくに決めずに行きました。
私の夢が「世界を一杯回って、いろんな価値観に出会う」なんです。だからSNSで見て憧れたニュージーランドの夜空を、一度自分の目で見たかったんですよ。
――入国拒否から強制送還までは、どんな流れだったんですか?
福田:
まず、入国審査が終わって空港から出ようとしたときに、声をかけられました。
でもそれ自体は珍しいことではないですし、私以外にも呼ばれた人は何人かいて。だから、質問に答えたらすぐOKが出ると思っていたんです。
それが、6時間近く話を聞かれて、結局、入国できずに強制送還になってしまいました。
――どんな質問をされたんですか?
福田:
職業や入国の目的、旅行プランや今後のホテルや帰りの飛行機の予約などですね。
それで結局「旅行の目的が明確ではない」ということで、入国許可が出なかったんです。
――明確に「海外売春目的だ」と疑われたわけではないんですね。
福田:
はい。入国拒否されたときに同意書にサインをしたんですが、そこにはあくまでも「旅行の目的が明確ではないから、観光と認められない」という理由が書いてありました。
でも、もし海外売春を疑っていたとしても書類にそうは書かないでしょうから、実際のところはわかりませんけど(笑)。
トイレ剥き出しの留置所で一晩を過ごす
――「旅行の目的が明確ではない」というのは、どういう点からそう思われたんでしょう。
福田:
宿泊するホテルと帰りの飛行機の予約だけしていて、アクティビティの予約をしなかったんですよ。だから結局、ニュージーランドになにしに来たのかがわからない、と。
私、時間に縛られるのが苦手なので、旅行のときにはっきり予定は決めないんです。いつも、旅先で思い立ったことをする感じなんで。
あと私、英語があまり得意じゃなくて。そこも疑われてしまった理由のひとつかな、と思います。
――ニュージーランド側としては「疑わしい点がある以上は入国させられない」という対応だったんでしょうね。で、その日は留置場で過ごした、と。どんな場所でした?
福田:
広さは四畳半くらいで、マットレスが床に敷いてあって、剝き出しのトイレが設置されていて。ドアには警察の方が外から中を覗く用の小窓が付いている。
――ガチ留置場じゃないですか、すごい経験をしましたね。
福田:
本当に(笑)。で、翌日の飛行機で強制送還されて帰ってきました。
――入国拒否されたときは、どんな気持ちでした?
福田:
最初は悲しかったですけど、留置所へ入るころには「もう仕方ないかな」と諦めのほうが強かったです。
だから、警察の方が数人で迎えに来たときには「男性も女性もシュッとしていて、カッコイイな」って思うくらいの余裕はありました。
それは空港の方も警察の方も、高圧的な雰囲気がまったくなかったからかもしれません。
優しく丁寧に扱ってくれたので、飛行機に乗るときも警察官とお互いニコニコしながら「バイバイ」って挨拶するくらいでした(笑)。
職業に関係なく「女性の一人旅」はマークされる
――結局、入国拒否されたのは「女性の一人旅だったから」が大きいんですかね。
福田:
その時点で、確実にマークはされたと思います。
ホテルの予約完了メールや、確定申告で使った昨年の支払調書が携帯に残っていたのでそれを見せたんですが、ダメでしたね。
アクティビティを予約していなかったのが原因にされましたが、じゃあアクティビティを予約していたら入国できたかと言われたら、それもどうだったのかなと思います。
――SNSでは「派手な格好をしていたから怪しまれた」とか「セクシー女優だから入国できなかった」とか、好き勝手に言われていました。
福田:
私の場合は「派手な格好」っていうのは当てはまらなくて。だって、飛行機の中で16時間近く過ごすんですよ、そんな状態でオシャレなんてするわけないじゃないですか。
もう髪の毛もグチャグチャだし、ほぼスッピンだし。服だって部屋着の延長戦みたいな、ダサい格好で(笑)。
――職業については、入国拒否に関係していると思いますか?
福田:
うーん、でも職業はそんなに深堀りしては聞かれないんですよね。「撮影モデル、タレント系の仕事をしている」って説明したら、それ以上は突っ込まれなかったですし。
セクシー女優になったことに後悔はない
――お話をうかがっていて「この場合、普通のOLや学生でも入国できなかったのではないか」と感じたんですが。
福田:
それはそのとおりだと思います。「一人旅の日本人女性」という点で、アウトだったのかなって。
――SNSで「セクシー女優だから、水商売だから」と言っている人も多いですが、そんな他人事みたいに考えている場合じゃないのでは、と思います。
福田:
そうですね。でも、SNSでいろいろ言われてしまうことに関しては、お仕事的に言われて仕方がないとも思っています。
ただ、私は今のお仕事のおかげで、憧れていた海外旅行に行くお金や時間を手に入れることができたのも事実なので。
――それでは、セクシー女優になったことに後悔はないですか。
福田:
ありません。むしろこのお仕事には感謝しています。普通のお仕事をしていたら、20歳そこそこでいろいろな場所へ旅行なんて、なかなかできなかったでしょうし。
そういう意味では、リスクを取って自分のやりたいことをやるか、安全を取るかだと思うんです。私はリスクがあっても、やりたいことをやりたいタイプですね。
海外旅行ではその国へのリスペクトが必要
――実際問題として、日本人女性が海外で入国拒否されることが増えた背景には、海外売春の存在があると言われています。その点についてはどう感じますか?
福田:
うーん、やっぱりイヤだな、とは思いますね。ただ、海外売春だからイヤだと言うよりは、海外に行ってその国に迷惑をかけるような行為をすること自体がイヤって感覚です。
私は海外に行ったとき、自分が「日本人代表」として見られていると考えています。自分が変なことをしたら日本人全体が変な目で見られちゃうから、ちゃんとしようと。
――たしかに、日本でも外国人が犯罪行為をすると「○○人が~」と言われてしまいますから。それと同じですね。
福田:
それに、海外に行くときはその国に対してリスペクトの気持ちを持っていたいんです。リスペクトを持って、その国の文化や風景に触れて感動したい、それが旅行の目的なので。
だから、ほかの国に迷惑をかけるのは、その国に対するリスペクトがまったくないと感じてしまうので、そこもイヤなところですね。
――旅行好きの福田さんらしい考え方だと思います。でも今回の件で、海外旅行がイヤになってしまいませんでしたか?
福田:
それはないですね。また旅行には行きたいと考えています。でも、一度入国拒否されたことがあると、今後はほかの国への入国も厳しくなってしまうんですよ。
だから自分でもいろいろ調べて、しっかり準備してから向かうようにしないとな、と思っています。
ニュージーランドもすぐには難しいけれど、また10年後、20年後に再チャレンジしようかな、と。それで「昔は入国拒否されちゃったな」なんて思い出しながら、改めてニュージーランドの星空を見上げたいですね。
<取材・文/蒼樹リュウスケ、写真/荒熊流星>
【蒼樹リュウスケ】
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター
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